2ヶ月で走行距離1,800kmのホンダCRF250ラリーLD
ホンダCRF250ラリーLDの2ヶ月で走行距離1,800km慣らし走行終了後のインプレッションを書いてみます。
エンジンの回転数を500kmまで5,000回転に制限をし、徐々に回転数の上限を上げていき、走行距離1,500kmくらいで許容回転数10,000回転まで上げていきました。
エンジンのレッドゾーンは10,500回転なので、もう少し回転に余裕はありますが、8,000回転以上はトルクが下がってくるように感じるので、実際に使用するときは実用的には9000回転くらいまでと思います。
1,200km走行のエンジンオイル交換
エンジンオイルは1,200km走行したときに、AZエーゼットの化学合成の安物オイル(GSX-S1000Fに使用しているオイル)に入れ替えました。
エンジンノイズが減って回転も滑らかになりましたが、MD38Eのエンジンに合っているのかは疑問が残りますが、今のところは良い感じでエンジンが回ります。
キャリアの取り付け
ツーリングに使用する目的で買ったので、アルミ製リアキャリアを取り付けました。
とても軽量(約700g)な製品で、大きく重い荷物を載せるのではなければお勧めできます。
仕上げは、バフがけで綺麗ですが、表面のキズの耐久性を考えるとアルマイト処理の方が良いと思いますが。
ショートレバーに交換
フロントブレーキ、クラッチのレバーをショートタイプに交換しました。
転倒した時に路面や石等に接触して折れる可能性を低くする目的と、操作性の向上のためです。
元々クラッチレバーは人差し指と中指で操作していたので、全く問題はないです。(それに、クラッチ操作は軽いしね!)
自分が取り付けたレバーはCRF250用でラリーのハンドガードに対応していないので、少し加工(プラスティック製ハンドガードの一部を削るか切り抜く、カッターか何かで簡単に切れます)が必要でした。
CRF250Rallyで感じていること
MD38E型エンジンのインプレッション
インプレの最初は、エンジン特性ですが、シングルエンジンにしては高回転型です。
低回転からモリモリとトルクがあるタイプではなく、4000回転以上を常用するエンジンです。
上り坂で少しトルクが欲しい場合は最低6000回転くらい回す必要があります。
荒れたオフロードをゆっくり目に走ろうと思うと半クラッチを多用することになることもあります。
林道みたいに低速走行の時には3速くらいまでなら、3000回転からでも、ある程度エンジンはレスポンスします。
反対に、シングルエンジンにしては振動は少なめです。
高速道路を100km/hで巡航走行するときには良いかもしれません。
反対に、オンロードで高回転型と言いながら、アクセル全開で10,000回転までエンジンを回しても速くはないし、はっきり言うと遅いです。
車重が150kgを超えていることが最大の原因だと考えます。
また、カウルによってライダーの体に当たる風が少なくなっていることも、体感的に遅く感じる原因となっているのかもしれません。
ラリーType-LDのサスペンションと車体剛性はどう?
サスペンションですが、乗り始めの初期には少し硬さがあったけれど、1800km走行後はノーマルにしてはとてもしっかりとした動きで、自分のレベルではとても良いです。
オンロードでもオフロードでもちょうど良い感じですね。
フレームの剛性、足回りの剛性は十分以上でカチッとした感じは強いです。
完全に車体関係がエンジンパワーを上回っています。エンジンパワーが2倍になっても不都合ない車体だと想像できます。
ちなみに、自分のラリーはシート高830mmのLD ローダウンモデルです。
ラリーのカウルの実用性
ラリーの最大の特徴であるカウルは、とても気に入っています。
走行風がライダーに当たるのをある程度防いでくれます。
また、泥だらけの林道走行でもライダーを泥で汚れるのをある程度防いでくれます。
足元までカウルがあるので、水たまりでもゆっくりと走行すればつま先は濡れますが、それより上側は濡れずに済みます。
カウルの欠点は、林道で無理をして転倒して傷がついたり割れたりする可能性や、狭い岩の間を通り抜けるときに邪魔になることです。
アンダーパネルはプラスティックなので石や丸太等を乗り越えて接触した場合に割れる可能性はあるかもしれません。(そんなところを目的で走るバイクではないかもしれませんが)
走行中にフロントタイヤが踏んだ枝や小石は、アンダーパネルによく当たりますが、今のところ破れていないので、意外に丈夫なのかもしれません。
また、アンダーパネルがあると林道を走行して泥を落とすときに、エンジンルーム?の中にたくさんの泥や落ち葉、小石等が詰まっているので、水圧で取り除く必要があります。
あと、最大の難点は整備をするときに、カウルを外す手間が増えることです。
経済性と実用距離
燃費は田舎道で平均35.49km/Lとまあまあな数値ですね。
タンク容量が10Lなので一回の給油で300kmくらいは余裕で走れる計算です。
足つき性
サスペンションが馴染んできたせいか、新車の時に比べて、足つき性は良くなりました。(身長が縮んで167cm短足体型)
爪先立ちだったのが、かかとが少し浮く程度になったので、林道でも安心して走行できます。
反面サイドスタンドを立てた状態で、バイクが立ち気味です。
総合判断は
総合的に判断すると、ホンダCRF250ラリーLDは、ヤマハ セローのような道無き道を走ったり崩れた林道を走るようなバイクではないと思います。
絶対的な重さや低回転からのエンジンレスポンスの低さカウルなど同じオフロード車でも用途が少し異なると感じています。
どちらかと言うと、フラットダートのような路面を、快適に遠くまでアドベンチャーするためのバイクだと思います。
ツーリングで使うくらいの林道ならば、何事もなく走破できる実力は十分にあると思いますが、
ただ、欲を言えば、絶対的な重さをもっと軽くして欲しいこと、エンジンの低速からのパワーがもっと欲しいこと、バイクを倒しても簡単には傷がつかないこと、メーターの情報をもっと増やして欲しいことくらいです。(エンジンの低回転の粘りはなく、簡単にエンストしてしまうのはホンダさん、なんとかした方が良いかもしれませんよ。)
使用用途(長距離を快適に走行する方)が合っていて、スタイルが気に入れば、十分に買う価値はあると思います。
でも、オフロードで扱うには車重は重いし、エンジンのレスポンスが今一つだと言うことを理解して買ってくださいね。