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走行中フラフラ現象が発生 Honda CRF250Rally

オフロード走行後のオンロードでゆっくりとしたフラフラ現象が発生した. 原因は特定できないが、フロントフォークの内圧があやしい.

バイクの一定速度域でフラフラ現象の症状(未解決)

CRF250Rallyの走行距離が10,000Kmを越えて、とても調子が良かったのですが、舗装路の時速50キロあたりで風にでもあおられているような症状があることに気づきました。
いつもは林道や山道を走行していて、加速時や減速時には感じないけれど、綺麗な平坦路で時速40-50キロの時に特に感じます。
気になりだすと、とても気になるので、パンクかな?
降りて確かめるが、何ともない、
少し進んで、何か緩んでいるボルトやナットがないか点検してみるが、何ともない。
また少し進んで、タイヤの空気圧もタイヤゲージでチェックしてみるがほとんど正常圧であった。
ニーグリップを強めようが、ハンドルに力が入るのを緩めようが、座る場所を変えようが、同じです。
フラフラの周期は1−2秒くらいの一定周期なので、言葉で表現すると「フーラ、フーラ」の方があっているかもしれません。

ネット上で同様のフラフラの原因を検索して点検してみる

ネットで調べてみると、タイヤの偏摩耗、ステアリングステムのガタ、ホイールのガタやバランスなどであった。
一つ一つチェックしてみると、フロントタイヤは、6分くらいで多少の偏摩耗があるが、このくらいの摩耗は日常茶飯事なので大丈夫だろう。
フロントタイヤを浮かせて

フロントタイヤを手で回してみるが、大きなバランスの狂いやガタはなさそうだ。

ステアリングステムの動きを回転方向や、前後のガタを揺らしたりしながら確認するが異常なし、とてもスムーズに動きます。(走行距離がまだ1万キロで新車で買って1年半で車庫入りですから当然か)

走行距離の半分くらいは林道走行でその2割くらいはオフロードなので、なんらかのアライメントの狂いを考えました。
さらに、ヘタクソがオフロードを走行するので、大きなギャップでサスペンションをボトムさせることもあるしね(^^;;)。

2輪車の特性を考えて前後輪のアライメントの不整合ではないかと考えました

フラフラの現象は、2輪車の特性上、大なり小なり、常にどちらかに交互に倒れながら走行していると、何かの雑誌か何かに書いてあったので、前後輪のアライメントの不整合で、それが大きくなっただけではないかと仮定しました。
接合部分が何らかの原因でズレてしまったと考えれば、今回のフラフラの走行性の原因になりうるかな。
この車体は、走行中の転倒や落下など、大きなダメージなるような経歴がないことから、フレームや足回りの各部品が変形はしていないと仮定して、実際の細かなアライメントの調整は難しいのですが、取り付け部品の歪み・ストレスをとる(無くす)ことなら可能だろう。(要するに緩めて締め付けるだけ、クルマでも足回りの締め付けは平坦なところで1Gがかかった状態で締めるのがよいと雑誌には書いてあったが)
バイクのフロントは、構造上、2本のパイプでタイヤホイールを固定するのでねじれが生じやすいと考えたからです。
特に、オフロードバイクは、飛んだり跳ねたりするので歪みやすいように思います。

原因の予想ですが

CRF250Rallyのフロントフォークは倒立タイプで剛性は高そうです。
なので、オンロード走行では、よりシビアにタイヤの位置の不整合には敏感なのかもしれません。

実際にフロントフォーク周りのボルトを緩めてから締めてみる

ボルトを緩める

これらのボルトに使用する工具は、ボルトのヘッドがなめないように、ソケットレンチやメガネレンチを使用してくださいね。
左のアッパーブラケットの2本のフロントフォークアッパークランプボルトを緩めますが、ブレークホース等を通してあるプラスティックのガイド?鞘のような部品が邪魔になりますので10mmボルトを外してしまいます。
正しい方法がわからないので、まずは90度程度緩めてみました。

反対の右のアッパーブラケットの2本のフロントフォークアッパークランプ12mmボルトも緩めます。

次に左アンダーブラケットの2本のフロントフォークロアクランプ12mmのボルトを緩め

同様に右のアンダーブラケットのフロンドフォークロアクランプ12mmのボルトも緩めます。

最初は、2本X4箇所=8本を90度づつ緩めたのですが、緩んでいるのかわからず少し多めに緩めたら、今度は緩めすぎたようで、左のフロントフォークの位置が下がり気味になってしまいました。

念のため、このアクスルシャフトを固定するボルトも緩めると、フロントフォークの固定されているものが構造上、全て緩んだ状態になるはずです。
フロントタイヤを股に挟んで、ハンドルを少し左右に揺らしたりして各部分の固着をとってストレスがない状態にします。(意味あるかどうかは不明ですが)

フロントフォークの突き出しする量も4mmくらいに左右揃え軽くボルトを止めておきます。
サービスマニュアルがないので、メーカーが推奨する正確な値は分かりませんが、緩める前と同じ突き出し量にしました。

ボルトを締める

今回は、アンダーブラケットのフロントフォークロアクランプボルトから順番に締めていきます。
いきなり締め付けずに4本のフロントフォークロアクランプボルトを少しずつ増し締めするようにしました。
ちなみに、アンダーブラケットは鉄製ですので、ある程度強めに締めても大丈夫そうです。(相手がアルミのフォークなのでしっかりとトルク管理するのが原則ですが)
次に、フロントフォークアッパークランプ12mmボルトの4本も順番に増し締めするようにします。
アッパーブラケットはアルミ製のようですので締め付けには注意が必要です。
そして、最後にアクスルシャフトを固定する10mmのボルトを2本締めます。
実際には、最後の締め付けには、各部分をできるだけ一定のトルクとなるように全体のボルトを締め直しました。
(最初に外したブレーキホースのガイドの取り付けを忘れないでね)

取り付けボルトの締め忘れがないか、ガタがないか

外したボルトを全て固定確認してから、ハンドルやタイヤを左右や前後に動かして、ガタがないか確かめてから、ジャッキを外します。
フロントブレーキレバーを握って、体を揺すってフロントサスの伸び縮みさせて、異音や違和感がないか確かめてください。
ハンドルを左右に切ってみて、異常がないことを確かめます。

試運転は、フラフラは感じない!

左右のフラフラした感じは、どんな速度域でも(制限速度の範囲内で)加速や減速をしてみたが、直ったように感じました。
ピターと直進しているように感じます。
真相は、分かりませんが、フラフラ現象はおさまりました。

一時的には結果は良好だけど

オフロードバイクは、アライメントが狂いやすいのかもしれません。
また、最近は、シリコーンオイルで洗車をしているので、シリコーンが固定する金属同士の摩擦を低減させて狂いが生じた可能性も否定できません。
いずれにせよ、一件落着です。
昔のバイクは、ちょっとしたフレームの曲がりでも、意外と真っ直ぐに(体が勝手に左右の重量バランスを調整していたかもしれませんが)走ったように思います。
フラフラするのは、高速域で車体の剛性が足りずに揺れだすものだと思っていましたが、ちょっとしたアライメントの不整合か何かで、それもたった時速50キロでフーラフーラするなんて思ってもみませんでした。

日帰り林道ツーリングに出かけましたが、フラフラする感じは直っていなかった

単独で走行しているときには、あまり感じないフラフラ感、直線安定性の低下は、50km/hの速度で走行する車の後ろで特に感じることが多いように思う。
だが、一度フラフラ感を感じ出すと、体に感覚が残るせいか、どの速度域でも感じてしまうのである。
フラフラの間隔は、1秒から2秒の間くらいの比較的ゆっくりとした周期で左右に揺れる感じだ。
もう少し点検してみようと思っている。

フラフラする感じをまとめてみた

走り出してしばらくは感じないが、長時間走っていると感じるようになる。
最初は、風の影響かなと思っていたが、無風状態でも感じることがある。
先行車両が起こす空気の乱れかもしれないと考えたが、単独で走行してもフラフラすることがあるので空気抵抗の影響ではなさそうですね。
前後のタイヤの単独のアライメントは、問題なさそう。(チェーンの遊び調整等)
まとめてみると、
走り出して30分くらいするとフラフラするように感じるので、何がかあったまった時に発生しているのだろうか。

フロントサスはどうだろうか?

CRF250のフロントサスは、左右のフォークでバネとダンパーの機能を別々にしていることが原因か?

フロントフォークの内圧かもしれない

フラフラする現象は、少し乗り始めてから30分くらいしてから発生すること。
特に舗装路で、50km/hくらいの速度域が感じやすい。
そんなことを考えて、可動部分が発熱して不具合が感じられるのか。
そうすると、フロントフォークの空気の内圧が左右で異なっていて、フォークの縮むタイミングがずれるのか?
しかし、フロントフォークのタイヤを支持する左右の剛性がそんなに弱いわけはないだろうと思うが。
考えられることは、なんでもやってみよう。

フォークの上蓋を緩めて、フォークの内圧を大気圧にしよう

ハンドルが邪魔なのでハンドルポストを外す

オフロードバイクのハンドルの前後の向きでハンドルポストの4本のボルトに使う工具を工夫しよう。
ソケットレンチと眼鏡レンチがあると良い。

ハンドルポストのネジを外したところ。
ハンドルを外す前に固定されていた位置を白いマジックで何箇所かマークして取り付けるときの参考にした。
配線やワイヤーはそのままなので、ロープや紐でハンドルが落ちてこないようにメーター上の金属部分に吊り上げる形にした。(どうでも良いことですが)

フロントフォークトップキャップを緩めます。

フロントフォークの上側に大きなアルミ製の蓋がある(フロントフォークトップキャップ)。
30mmのソケットレンチとロングスピナーハンドル(差込角12.7mm)を使用して、緩めてみる。(大きなトルクで締められているのにびっくりした。)
浅いアルミのボルトなので、舐めないようにしっかりとソケットをまっすぐに入れて回転方向もねじらないように力を入れた方が良いだろう。
倒立フォークだと、締め付けトルクが大きいのかもしれないが。

フォーク上部の蓋(フロントフォークトップキャップ)を緩めます。
もう少し下に、黒いゴム製のシールがあところまで緩めるとフォーク内の内圧が大気圧になると思います。
フォーク上部の蓋のネジを全部緩めるとバネはインナーチューブ内から出ない構造ですが、トップキャップに取り付けてあるダンパーが出てくるとめんどくさいので、ここまで。(フロントタイヤを浮かせた状態ならば、トップキャップを外しても大丈夫だと思う。)

反対側も同様に緩めます。(左側は、ダンパーのみ)

組み立てるときの注意

反対の順序で元に戻します。
最後のハンドルを下の位置に戻して、ハンドルポストのネジを締めるときは注意が必要です。
ご存知の方も多いと思いますが、
4本のネジを軽くとめてハンドル位置が良好な状態になったら、ハンドルポストの前方の2本のネジを締め付けます。
それから、手前の2本のネジを締め付ける順番です。

フロントフォークの空気を抜くとフラフラの現象は少なくなったように感じる

何かの拍子に少しフラフラが発生するように感じるが、これまでのように大きなものではない。
ということは、フロントフォークの内圧かもしれませんが、その可能性は低いように思います。
前後のタイヤの摩耗が進んでいて、タイヤの溝が見た目で残り3割程度だ。
原因は、タイヤの摩耗にもある可能性はあるので、原因の追及はやめて、タイヤの交換と前後サスペンションのオーバーホールをすることにしました。

CRF250Rally LD (2018)足回り整備の予習


PS.

2021/4に前後のサスペンションのリプレイス(TGRのサスに交換)を行いました。
フラフラした感じはほとんどなくなったように感じましたが、ビシッとした安定した直進性はないように感じていました。
さらに、リヤタイヤを新品に交換してみると、いい感じで直進します。
交換する前のリヤタイヤを見ると、少し偏摩耗したように感じました。
今回のフラフラする現象は、何らかの原因で偏摩耗したリヤタイヤが原因だったのかもしれません。

2021/5
少しハード目の林道走行後に少しフラフラする感じがする。
ハードな走行をした後に症状が発生するということは、どこかが熱を持って左右差ができて、フラフラするのだろうと予想すると、フロントフォークの問題だろうか?
もう一度点検してみるか。

2021/6
長時間を一気に走行すると、フロントフォークの内部の温度が上昇し内圧が上がって、フロントフォークが持ち上がっているのかもしれません。
フラフラが発生した時に、すぐにフロントフォークの内圧を大気圧にできる方法を検討してみる。
フロントフォークトップキャップに何らかのエアを抜くアダプターを取り付けることを考えましたが、個人の技量では構造上難しいかもしれませんね!

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