バイク旅は自分で進化させる
バイクで一人旅をするとき、どのような宿泊形態をとるかによって持ち物は変化すべきかなと思っています。

テント泊でも焚き火をしたり料理をすることもあると思いますが、数日間のテント泊ツーリングの場合 準備や後片付けに取られる時間や体力がもったいなかったりするので、食事は外食またはコンビニ等の弁当を活用し調理はしない、焚き火もしない できる限りシンプルにテント泊をすることを考えていることが多いです。
さらに、バイクの操縦性を考慮し重さや体積も最小限で最大の効果になるように持ち物の選択をしたいと考えています。(この項目は重要ですよ)
バイクメンテナンス品+衣+食+住に分類して荷物を考えていくと……。
旅の自分の持ち物だけど、
まだまだ、洗練度は低いけれど、自分の健忘録のつもりで記してみました。
バイクの修理整備道具
□バイクの故障等の緊急事態の応急処置や整備に必要なもの、
⚫︎パンク修理剤 : パンクの頻度は比較的高く、人気(ひとけ)のないところでパンクすると本当にどうにもならないことがあります。
原因は釘や角の尖った石などによるものが多い。
最近のパンク修理剤は結構な大きさの穴でも塞いでくれた経験があるので必ず持っていきます。
キタコ(KITACO) ビーバーシーラント(チューブタイヤ用) 汎用 パンク予防剤のようなものをあらかじめ注入しておくのも効果があると思います。
自分はCRF250ラリーに入れてあります。
⚫︎チェーングリス(ルブ);長距離走行や雨の後はチェーンが暴れることが多いから。(シャフトドライブならば不必要だが、鍵穴やその他の応急的な注油にも使用できます)
⚫︎工具 : 車載工具以外に足りないサイズの工具を数点(普段から緩みやすいネジ類のサイズを追加していくと良いかもしれない)
⚫︎その他 : 応急処置のためにビニールテープ、針金または結束バンド数本
テープはバイクが転倒してウインカーやカウルの破損をテープで留めたり、ロービームのヘッドライトが切れた場合にハイビームの上っ側の光を隠すために貼ったり、その他活用法はたくさんあります。
針金や結束バンドはレバーの破損を落ちている小枝や釘などで共締めしたりするために使います。
旅用のウエア
□衣:自分が身に付けるもの
⚫︎ウエア、ズボンは山岳用のナイロン製を愛用しています。理由は、軽量で小さくたためるし、洗濯も簡単で乾燥も早いから。
⚫︎カッパ(アウター兼用)山岳用のゴアテックス、それに準ずるもの。小さくできるし、防水効果をメンテナンスで回復できるのが魅力だ。
⚫︎インナー ダウンインナーはコンパクトにたためてアウターの中に着るようにしています。結構暖かく感じるので寒い日のツーリングに愛用しています。ダウンなので水には弱いので注意が必要ですが。
⚫︎下着靴下 ナイロン製のシャツ、パンツを積極的に使っています。自分の場合、だいたい3枚の下着をローテーションしながら使っています。
※基本的に簡単に洗えてすぐに乾くナイロン製を愛用しています。
身の安全を考えるとライダーズジャケット等を身につけた方が良いだろう思います。
ただ、ライダーズジャケットはかさばることが多くお荷物になることが多い。山岳用は転倒イコール大怪我の可能性が高いので安全運転にも十分に配慮しなければならないですが。
基本的には外気温の変化で重ねる衣類を増やしていくようにしています。
本当に寒い時はカッパもすべて着込むこともあります。
手袋等は普段のもので良いと思いますが、雨対策は必要です。格好は悪いし操作性に難があるが、自分はあっさりと作業用のゴム手袋を使うこともあります。(数百円だからね)
上に掲載したアマゾンの商品リンクは、モンベルというメーカーなのでとても高価です。
節約したい場合は、ネットでの評価を参考にしてワークマン等で揃えることもできます。
コストパフォーマンスがとても良いワークマンの製品も取り入れれば良いと思います。防水ではないがライダーズジャケットもあるよ!
⚫︎帽子、ヘルメットで潰れた髪型を隠したり、ちょっとした雨でも使えます。
⚫︎サングラス、晴天の日は紫外線が多く目が疲れるのと白内障対策に必要です。
旅の洗面用具
⚫︎洗面道具等 タオル ナイロン製(銭湯や温泉にも使っています。乾くのが早いのが良い)、歯ブラシ等(ツーリングではデンタルリンスを愛用しています)、ティッシュペーパー(ポケットティッシュを数個)、ウエットティッシュ(ヘルメットのシールドを拭いたり、水が確保できない時は食器や箸の汚れを拭き取ったりします)
旅の宿泊道具
□住:テント泊に必要なもの
⚫︎テント : テントにはたくさんの種類があり、移動の仕方、宿泊時の過ごし方、食事の仕方などで最適なテントは変化するが、ある程度、汎用性のあるものを選択すれば良いと考えます。
(三角のワンポールテントはペグが刺さらないと建てられないが設営や撤収は比較的簡単)
DODのテントの幕の撥水性があまり良くないのと、土間が広いので結露しやすいこと、寒さには弱いことが難点かもしれません。
(寒い時はスカート付きのテントは風が入ってこないので暖かい)
山岳の一人用でも慣れれば何とかなるが、利点は軽くてコンパクト、欠点は前室が狭かったり、荷物を入れる場所がなかったりと結構窮屈なのでオススメはしません。
シンプルで壊れ難く設営撤収ができるだけ簡単で、ある程度前室が広い方が便利なことは間違いないです。
(一人用の小さなテントは荷物が入らないのでキャンプで必要のないものはバイクのパニアケースに入れておく等の工夫は必要。)
便利さと重さ、広さのバランスをどのようにするか悩んでください。
バイクに乗せての移動を考えると軽くコンパクトをある程度考慮した方が良いと思います。
ソロバイクツーリングの定番はコールマンかもしれないが、少し重く大きいと感じます。
NatureHike(中国製)が材質、縫製もしっかりしており、コストパフォーマンスが高いかもしれません。
自分もNatureHikeを使っていますが、コストパフォーマンスはとても良いと思います。
大型バイクの場合にはHiby-3くらいのサイズのテントの方が快適に過ごせると考えます。
アライテントのドマドームは、土間がテント内にあるので、雨の時でも火を使った料理がある程度、可能です。
その分価格は高価ですが、軽量コンパクトな収納サイズで その価値はあると思います。
オフロードバイクのような荷物をできるだけ小さくしたい場合には良い選択だと思います。
※テントの設営に付随する強力なペグやペグハンマーはほとんどの旅の場合は無くてもなんとかなると思います。
河原や硬い木材を下に埋めてあるキャンプ場では鍛造ペグとペグハンマーが必要ですが、ほとんどの場合ハンマーの代わりに少し大きめの石でもハンマーの代用ができますから。
⚫︎シュラフ(寝袋) : 雪中キャンプのような寒いところで寝ることを考えなければ、3シーズンのシュラフで良いだろう思います。
中綿がコットンとダウンがありますが、小さくてコンパクトに持ち運べるが水に弱いダウン、かさばるけれど扱いが楽なコットンという分類の方法で良いと思います。
自分の使用しているモンベル、ダウンハガー800 #3は、シュラフの中が広がるので、とても快適ですが、寒い時(約5度以下)にはシュラフカバーと使い捨てカイロを使っています。(2018/11現在このモデルは販売されていないですが)
https://product.rakuten.co.jp/product/-/a71dc2910a49f62d8fac56f08313f6e9/?scid=s_kwa_pla_spo
春や秋に標高の高いところでテント泊するのであればさらに暖かいシュラフが良いだろうと思います。(テントの断熱性能にもよるけど)
2018年の注目のシュラフはNaturehikeで高級ダウンなのに安く、生地は防水なので扱いが楽そうですね。
⚫︎マット : 小さくてコンパクトだけど膨らませたり畳んだりが面倒なエアマット、かさばるが簡単に広げるだけの銀マット、快適だけど組み立てや撤収が面倒でやや重いコットなど、エアマットは破れると使えない、コットは重いし組み立てが面倒、残りは銀マットでかさばること以外は最もおすすめかもしれません。
寒い時には特にマットは重要でシュラフは空気の層で断熱をするので体重のかかる下側の空気の層は体重で押しつぶされてほとんど断熱できないことになります。
エアマットはマットの中の空気が対流するので意外と地面の冷気を伝えるし、コットはテント内の冷気が伝わるので寒い時は冷気の伝わらない薄いマットが必要かもしれません。
ホームセンターの銀マットが寒い時にも安心でコストパフォーマンスが最も良いのかも知れないと最近は見直しているところです。
自分はTHERMAREST(サーマレスト)Zライト ソル(重量:410g、収納サイズ:51×15×13cm)を使っていますが、収納サイズが大きいし、置いただけではちゃんと平らにならないし、銀色が剥げてきた、ものすごく値が張る以外は軽くて寝心地が良いので気になりません。
買った理由は幅が51cmで自分のパニアケースに何とか入るサイズだったことです。
同様の製品がNatureHikeから半額以下でありますが、幅が少し広めの57cmで持ち運びに支障がないなら良いと思います。
値段は高いが、最強なのがNEMO(ニーモ・イクイップメント) マット・パッド ゾアかもしれません。
軽くコンパクト(本体重量:380g 収納サイズ:φ11×23cm)で寒さにも強いので、オフロードバイクでのキャンプでは理想的だと思います。
⚫︎枕(ピロー):エアー式が軽くてコンパクトにできます。バッグ等で枕の代用はできますが自分は寝心地重視で必ず持っていきます。(長期間の旅では睡眠はとても重要です)
⚫︎イス : テントの外でゆっくりしたい場合は、背もたれのあるイス、コンビニ弁当が食えればいい時は折りたたみの小型イスを持っていきます。
無くても何とかなるが自分は座る所が必要なので必ず持っていきます。
自分が使っているのは軽さ重視でヘリノックスグランドチェア560gですが、値段が異常に高すぎです。
⚫︎ランタン:キャンプ場の夜は暗いので、灯りとなるランタンが必要です。
自分は小型の充電式のもので、一日2時間程度の使用ならば、2週間以上使ってもバッテリーの残量がまだ残っていました。
おでこに着けるヘッドライトは、暗い中で料理をする場合には必要かもしれませんが、凝った料理をしないのであれば特に必要ないかもしれません(小さいのであまり邪魔にはなりませんが)。
夜中にトイレに行く時はiPhoneのあかりでも十分です。
これだけあればなんとかテント泊は可能ですが。
野外では虫対策は必要
⚫︎虫対策:蚊取り線香や虫除けスプレー 虫の発生する暖かいシーズンには必要です。
自分の場合は、肌の出ているところに虫除けスプレー(スキンガードアクア)テントの中には蚊のいなくなるスプレーを使っています。(使い方には注意が必要だと思いますが。)
コンパクトな虫対策だが、テント泊で焚き火や調理をしないのであればこの2点でも十分だと感じています。
焚き火や調理をする場合には蚊取り線香等で対策をした方が良いのは言うまでもないですが。
夜なので肌を露出しないことも虫対策には重要かもしれません。
自然の中のキャンプなので暖かいシーズンは虫は無視できない(シャレか?)が、虫のいないシーズンや場所を選ぶ方が快適なキャンプをすることができるなと思っています。
バイク旅の場合は、ほとんど寝るだけのテント泊なので蚊の対策のみでも良いと思っています。
調理用具で旅気分は高まる
□食
⚫︎ストーブ(コンロ) ; 寒い時に使わないのであれば、イワタニのカセットボンベを使ったガスコンロがおすすめです。
組み立てが、少しめんどくせぇがコンパクトで良いです。
水を沸かす程度ならばとても簡単だし。
燃料(カセットガス)はコンビニでも買えるし、ただ、気温が下がってくるとうまくガスが気化せずに使えないことがあるので行くところや季節に注意してください。
特に標高が高いところは気温が低いことが多いので、注意してくださいね。
カセットガスには携行に有利な小型のものもあるが、普通のものより量が少ないのに高価です。
バイクの燃料タンクからガソリンを拝借するのであれば、ソト(SOTO)MUKAストーブは最強かもしれません。
燃料はレギュラーガソリンが使えるので、バイクと共通なのが良い点です。(ただしレギュラーガソリンですので自分の場合はGSX-S1000はハイオクなのでダメです)
ガソリンを扱うので、注意が必要なのと、着火マンか何かで点火する必要があること、ポンプで圧縮する必要があること、そして燃焼に大きめの音がすること、弱火にできないことが欠点です。
⚫︎クッカー : 軽さを重視してチタンのクッカーを買ったが、凝った料理をしないのであればなんでもいいと思います。スノーピークのトレック900はイワタニのジュニアコンパクトバーナー CB-JCBが丁度収まるサイズなので組み合わせ方で荷物の容積を減らすことができます。
長旅の場合、料理をするとゴミが発生したりクッカーが汚れたりするのがめんどくせぇ! ので最近はお湯を沸かす以外にほとんど使わないかな。
※スノーピークのトレック900はイワタニのジュニアコンパクトバーナー の組み合わせで調理をするのは汁物以外はNGかもしれません。
というのは中央ばかりが熱せられるので、焼いたり炒めたりは焦げやすいので工夫が必要です。(少し水分になるものをあらかじめ入れてから炒めたりすると良いかもしれません)
⚫︎コップ : チタンの300mlのコップを持っていきます。インスタント味噌汁やお酒を飲んだり(本来は別の容器が良いかもしれないですが)、大体の目安だけど計量にも使っています。
⚫︎その他 : 箸やスプーンはチタン製を持っているが、弁当だけならばコンビニの箸でも十分かも知れません。
⚫︎食べ物:旅の時の携行する食物は、自分の場合、基本的には非常食だけです。
食べ物が手に入らない場合、例えば急な雨で身動きがとれない時や近くに食料を確保できる店がない場合に使用しています。
乾麺やアルファー米(熱湯を入れて15分待つだけで食べれる、いざとなれば水でも60分待てばOKだ。)、カロリーメイト(栄養のバランスがよくないなと思った時にも朝食として食べる)インスタントの味噌汁など比較的軽量でゴミが少ないものを数点持っていきます。
貴重品はできる限り肌身離さず
□貴重品、その他
財布、クレジットカード、スマートフォン、(デジタルカメラ、ノートパソコンor ipad、)モバイルバッテリーや付属のケーブル等。
現代の旅でも便利な電気製品を有効活用しよう
数日間テント生活をすると電気製品の充電が必要になるので、容量の大きめでコンパクトなモバイルバッテリーを持ち歩いています(購入するときはバッテリーの容量とサイズに注意してください)。
自分の場合は、バイクに取り付けてあるシガーソケットで走行中にバッテリーの充電を行っています。
旅の記録には写真の他、動画で残すのも面白いと思います。
GoProが標準ですが、中華製でも多くを望まなければコストパフォーマンスは高いと思います。
これは自分の経験で選んだアイテムですが、さらに良い情報があればコメントに残していただけると嬉しいです。
また、自分自身の荷物もさらにより良いものに向上させようと思うのと同時に、情報発信をしたいと思っています。
皆さんのバイクでの旅が楽しくなるように応援しています v(^^)/
