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めんどくせぇ!カメラは驚愕の画質

これ以上の分解能は必要ないのではないかと思うSIGMA DP2 Merrillだけど、めんどくさいカメラの最有力候補だと思います.

なんじゃこりゃ!でも、分かる人にはすごい。

めちゃくちゃめんどくせぇ! デジタルカメラといえば、SIGMA DPシーリーズのMerrillちゃんだ。
欠点だらけの人間みたいな、でも、とっても魅了的なものをただ一つだけ持っている女のようなデジタルカメラだ。

その一つというのはFoveonというイメージセンサーで唯一無二のSIGAMしか持っていない特殊な構造のものだ。
詳しいことはネットで調べれば、チョチョイのチョイで理解可能だと思う。

Foveonというイメージセンサーのメリット

では、実際にこのカメラを使ってみると、何だこりゃ!と最悪のデジタルカメラと思わせるのだ。
自分のはモデル末期で価格は5万円弱ぐらいで買ったのでまだ許せるのだが。
まずは、欠点から、コンパクトデジカメと言いながら、現在のミラーレス一眼レフくらいの大きさがあるということは結構大きめ。(レンズは沈胴式ではないので出っ張っているのもかさばる原因だ)
電源をONにするとまずは、液晶に目がいく。この液晶画面は品質が低く、太陽の出ている昼の撮影では、全く見えないのだ。
撮影するときには肉眼で撮影範囲を確認してからカメラの液晶が映し出す陰の形から撮影範囲を確認する。
だいたいこの辺が写ればいいやと少し投げやりになることが多い。
単焦点でズームがないので慣れれば、これでも結構実用にはなる。
撮影モードは自分の場合はめんどくせぇ! ので全てオートで撮影する。

デジカメなのに現像しなければならない?

だが、設定でRAWで保存しなければならないこと、このカメラはRAWでなければならないのだ。
その一点だけ注意することが必要だ。
撮影してから画像の確認することも、液晶がしょぼいので何か写っていそうなことだけ確認するが、自分の場合は写っていようがボケていようが、どうでも良いと考えている。(明るい景色ならばピントは意外と当たり前に合う)そのくらいの気持ちの方が感動は大きい。
一枚写真を撮ると、データーの保存に10秒くらいはかかるが、ある程度の連射は可能だ。その分保存に時間を費やすだけだが、その待っている時間がめんどくせぇ! のだ。
嫌なことには目を背け、気持ちの良いことだけ考えていれば良いという考えのカメラだ。
これでもかという程の画質にこだわったカメラなので、カメラの本質を考えれば、それでいいのである。
万能な選手ではない、たった一つだけ抜きん出た存在なのだ。
だから、めんどくせぇ! のだ。
その撮った写真を、RAW(生、未加工)データー(1枚あたり50MBくらい)をSPP(Sigma Photo Pro)というパソコンのアプリで現像するのだ。

このアプリはWindows用とMac用があるが、使い勝手は良くないし、動作は緩慢、安定性も良くないが、このソフトでないと現像できないので、選択肢はない。
一度、この現像の体験をしておくと、次の撮影の時は、撮影枚数が極端に少なくなる。

たくさん撮影すると、現像処理に半日を要することもあるのだ。

取り放題できないデジタルカメラ

最近は、このカメラを持って行く時に撮影する枚数は20枚程度と出来るだけ無駄な撮影をしないし、どうでもいい写真はスマホのカメラで済ませる。
たくさん撮影するには、高性能のパソコンも同時に買う必要があるのだ。
めんどくせぇ! のにお金もかかるし、当然実用性はない、芸術肌のカメラがSIGMA DPシーリーズのMerrillちゃんなのだ。
iPhoneのカメラの性能が向上し、普通のコンパクトデジカメが駆逐される中、SIGMA DPシーリーズのMerrillちゃんには無関係の存在。

今時のデジタルカメラなのにバッテリーが1日持たないことも

あと、言っておくが、バッテリーの持続時間もめちゃ短い。
最初からバッテリーは2個入ってきたので、メーカーもよくわかっているのだと考える。(自分はさらに2個追加で購入してあるので、バッテリー4個の充電はさらに面倒だ。沢山撮影しなくなったので、最近は満タン充電を一つだけ入れていくだけだ。)
さて、欠点しか見えないアナログのようなカメラだが、

ひとたびツボにハマれば

ひとたびツボにハマれば、とんでもない画像が生まれるのだ。

蔵王のお釜の画像はとても素敵だ。

そのメカニズムは、一画素で3色を取り込むFoveonの構造から生まれるもの。
普通のCCDやCMOSは3色を別々の位置で取り込んで、それをデジカメのチップで各点の色を計算で導くのだが、FOVIONは一つの画素でそれぞれの色を識別できる。
そのために、画像はくっきりはっきりボケた感じがなく、すっきりとした画像となる。
このすっきりとした画像が、このデジカメの最大のメリットなのだ。
さらに、画質優先で割り切ったFoveon専用の単焦点でレンズの性能は素晴らしく、画像の隅までしっかりと解像させる専用設計だ。
こだわり抜いたSIGMAの光学系の技術。
したがって、このカメラは、とってもめんどくせぇ! けど、とっても素晴らしいのだ。

光さえ充分に取り込めれば

ただ、このFoveonをしばらく使うと弱点が見え隠れする。
もともと欠点だらけのカメラだけど、画像に関しては、感度が低いということ。
特に空気の透明度が悪い時に遠くの景色を撮影すると、見た目以上に色がつかないのだ。
簡単にいうと、光が弱くなると赤色の情報が欠如し、次に黄色の方法が弱くなる、結局、青っぽい色のみの画像となるのだ。

天の橋立の写真だが、遠くの山の緑の山々の色が実際よりも青っぽい色となる。

唯一無二の現像ソフトは写真を自由自在に仕上げることができる

反対に逆光でこんな写真にすることもできるが、これはSPPで処理することで可能だ。

そして、水のつやつや感がとてもいい感じに写るのもFOVIONの特徴かもしれない。

同じ写真を現像の仕方を少し変えてみると、上はオートで下が、自分で気にいる写真になるように調整してみたものだ。
現像の仕方でガラリと表現を変えることができて、それに応えることができるのがRAWデーターである。
特にエッジエンハンスを上げても破綻しないのが最大の特徴でキリリとしまった写真になる。
このめんどくせぇ! 行程がこのデジタルカメラの最大のメリットなのかもしれない。
好きなように、ある程度画像を作ることができるので、面白いのだが、現像ソフト(SPP)の動作が遅いので沢山の設定を試すのが、めんどくせぇ! となってしまう。

めんどくせぇ! デジタルカメラN0.1はこのカメラを置いて他には見当たらないと自分は思う。

最新のQuattroは使ったことがないので、そんなことはないだろうと思っているが、Foveonセンサーが少し変わったので、画質に影響されたのではないかと思うがどうだろうか。
2018年現在ではこのモデル(Merrill)は新品で購入するのは難しいですが、さらなる進化型のカメラがシグマから出ているので興味のある方は試してみても良いのではないかと思う。

だが、本当に画質のみを追求する人以外は買っちゃダメだよ!

サンプル写真 SIDMA DP2 Merrill

sigma dp2 merrill
sigma dp2 merrill

画質のみ最強のコンパクトデジカメです。
それ以外は、ダメなカメラですが、価値はある。

RICOH GR のようなサイズのFOVIONセンサーのカメラがあったら欲しい。

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