Tough TG-7 の基本情報
画質に関する情報
センサーサイズと画素数
形式 | 1/2.33インチ |
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画素数 | カメラ部有効画素数 1200万画素 / 総画素数 約1271万画素 |
アスペクト比 | 4:3 |
特徴は、画素数よりも一画素の面積を優先している。

レンズ性能
構成 | 7群9枚 |
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焦点距離(35mmカメラ換算) | 4.5mm ~ 18.0mm(25mm ~ 100mm) |
開放F値 | W2.0 ~ T4.9 |
光学ズーム倍率 | 4x |
撮影範囲 | W / T:0.1m ~ ∞(スーパーマクロ:f=5.4mmまで0.1m~0.3m f=5.4mm以上0.01m~0.3m、顕微鏡:0.01m ~ 0.30m) |
高額ズーム4倍でワイド端で F2.0 の明るいレンズを採用している。接写に強いことも特徴の一つ。
撮影写真比較
Tough TG-7の普段使いの写真の画質を他のカメラと比較してみました。
比較するカメラと画質に影響の大きい、センサーサイズ、画素数、ワイド端のF値
- Tough TG-7 1/2.33 / 1200万画素 / F2.0
- iPhone X 1/2.9 / 1200 /万画素 F1.8
- Panasonic DMC-TZ95 1/2.3 / 2010万画素 / F3.3
- Panasonic DMC-TX1 1 / 2010万画素 / F2.8
の4台で比較する。
センサーサイズは、1/2.9 〜 1 型
TZ95の高倍率30倍のズームレンズが最も暗く、さらに小さな1/2.3のセンサーに20MPなのでノイジーな画像になるのは仕方がないこと。
※ 100万画素 = 1メガピクセル = 1 MP
したがって、1200万画素 = 12メガピクセル = 12MP と表記できる。
景色比較
露出時間: 1/640 35mm換算レンズ焦点距離: 25 感度(ISO): 100 最大絞り値: 2
実際に見た景色に近い映像で、とても良いと感じた。
露出時間: 1/11765 35mm換算レンズ焦点距離: 26 感度(ISO): 25 最大絞り値: 1.8
少し青かぶりしているが、ノイズが少なくシャープである。
露出時間: 1/1000 35mm換算レンズ焦点距離: 24 感度(ISO): 80 最大絞り値: 3.445
ノイジーでコントラスト、解像度とも低い。
露出時間: 1/1300 35mm換算レンズ焦点距離: 25 感度(ISO): 125 最大絞り値: 2.973
ノイズは少なく、この4台の中では最も解像度が高い。1型センサーのおかげか。
実際に見た景色に最も近い絵作りの写真は、Tough TG-7 であった。露出時間が長めですが。
変にデジタル写真にせずに、自然な仕上がりと全体的にノイズの少ない良い画質と言えます。
iPhone X は、明るいレンズとISO 25に下げることで小さなCMOSでも充分な画質を得ています。エッジエンハンスが強めてコントラストを下げることで、全体の風景を破綻なく作っています。凄いです。
参考に、高倍率ズームレンズ搭載のTZ95 CMOS 1/2.3型は、iPhone X に負ける描写になります。自動設定で最低のISO 80まで下がっている。
1型CMOS搭載のTX1は、TZ95よりもノイズが少なく、iPhone Xよりも高画質に写ります。
写真をデジタル加工しても、他の3台よりは破綻は少ないように感じます。
中心を拡大して検証
先の写真の中央を拡大表示してみました。
TG-7は、明るいレンズなのでよく写っているのですが、遠くの山の解像度は、iPhone X に負けています。たぶん、画像処理の違いかな。
画像素子 20MP と12MPの比較では、レンズの明るさが異なるので、正確な比較はできませんが、センサーサイズ1/2.3型CMOSで風景写真を撮る場合、12MPの方が低ノイズである。
自然な写りですが、奥の山の稜線あたりがiPhone X よりも描写があまい。
ISO感度を上げているせいか青かぶりしているが、隅々までしっかりと描写している。エッジエンハンスが少し強めか。
TZ95は、ノイズが多く解像度も低い。
ノイズは少なめで解像度は高い。
TG-7の写真の作り方は、ノイズの少ない処理を行っているのだろうと想像できます。
iPhone X は、ある程度のノイズを許容しながら解像感を出す方向に画像処理しているように感じます。
Panasonic の2台は、変な画像処理をしないので、全体的に眠い絵になっています。
だた、TX1 はさすがに1型なので、画像処理を行えば、iPhone X や TG-7 よりも良い風景写真が作れます。
周辺の拡大写真
レンズ周辺部分の画像の拡大をしてみました。
TG-7は、画像の歪みも少なく、解像感もあり優秀な写り方をしました。
iPhone X は、少し歪みがあるように見えます。
TZ95は、ワイド端での写真の解像感は弱いし歪みもあるね。
TX1は、中心に比べて、解像感は低く、歪みもあるが、問題ない写りです。
Tough TG-7 の風景写真の結論
OM SYSTEM Tough TG-7の広角の画質評価は、同じ12MPの画素数のiPhone X と同等ということが言えます。
(iPhone X : size 1/2.9 , F1.8 12MP vs TG-7 size 1/2.33 F2.0 12MP)
絵の作り方としてオート撮影では、少しオーバー露光気味かもしれませんが、調整でなんとでもなります。実際にシャッター時間が他機種よりも長かった。
アウトドア中心の防水カメラでありながら、コンパクトボディと普段使いできる画質なので、これから使うことが多くなりそうな予感があります。
1件のフィードバック
TG-7購入にあたりとても参考になりました。ありがとうございます!