富山県道54号線は金沢と五箇山を結ぶ塩硝街道
ブナオ峠区間は通行できません!2020/11現在
藩政時代、当路線の金沢市〜南砺市刀利にあたる区間と現在の富山県道54号福光上平線を合わせたルートは、塩硝街道(塩硝の道)と呼ばれ、五箇山で産出した塩硝を金沢まで運ぶ重要なルートであった
wikipediaより

金沢方面から石川県道10号線を富山県との県境を通って刀利ダムにぶつかります。
刀利ダムの上を通り過ぎて、すぐ右手にトンネルの入り口があります。
ここが富山県道54号線の起点でしょうか。

それが刀利隧道(とうりずいどう)です。


2020/10/20は富山県道54号線の下調べに行きました。
ダム湖から少しいくと半分だけゲートを閉じた通行止めの案内がありました。
県道 福光上平線
区間 ブナオ峠から中河内まで
期間 当分の間


少し進むと滝谷隧道があり、トンネル内一方通行の表示
トンネル内を通行している車両があると赤い回転灯が付くようです。
点灯中は進入禁止だそうです。

刀利ダム湖の周辺の道路は比較的整備されていて走りやすいですね。

ここは小矢部川だそうです。

建物のあるところを通り過ぎると県道54号線の標識が

直角に曲がるような矢印がありました。
まっすぐいくと林道ですが、チェンがかかっていました。
だんだんと険しくなって来て、路肩の下は、谷底のような道路です。(本当に県道ですか?対向車が来たらアウトですね)
途中の御地蔵さんは交通安全を願って安置されているのであろうが、何体もあるところを見ると、結構危険なところだったのだろうと想像できます。

所々路肩が弱そうなところがあるので、要注意ですね!

途中の置いてあるだけの通行止めのゲートを少しだけずらして、進んでみると、この辺は川のすぐそばを通るルートになっています。
完璧にオフロード になってしまいました。
まだまだ、行けそうですが、今日は、下見だけなので、ここで引き返します。

河原のところに少しスペースがあったので、引き返す前にしばし休憩、ひなたぼっこです。
せせらぎの音を聞きながら、コーヒータイムですね。

この場所の山側が崩れていたので、道路が川側に蛇行していたのですね。
この辺りが標高が500mないくらいで、ブナオ峠が標高1,000m弱くらいなので、途中から急激な登り坂がありそうな感じです。
2013年の富山県道54号線の通行止め区間をブナオ峠まで歩いた動画を発見しました。
この動画を見ると、徒歩でもやっと通れるような道路でした。
CRF250Rally(オフロードバイク )で行けば、確実に転落か遭難しそうな主要地方道でした。
廃道になるのか、改修するのかは分かりませんが、富山県道54号線を、しばらくは忘れた方が良さそうですね。
塩硝街道の「塩硝」とは何か?
塩硝とは、火薬の材料で五箇山の特殊な環境で作られていたようです。
五箇山の地形や蚕と合掌造りと関係があって大きな収入源であったのだろうと想像できますね。
天然の硝酸カリウムは、土壌中の有機物や、動物の排泄物に含まれる尿素、またそれが分解することによって生じたアンモニアなどの窒素化合物を、自然環境下に存在するバクテリアの亜硝酸菌や硝酸菌が分解する過程で、アミノ酸態やアンモニウム態の窒素化合物が硝酸イオンに酸化され、カリウムイオンと塩を形成することによって得られる。
wikipediaより
五箇山の塩硝(硝酸カリウム)を金沢加賀藩に運ぶ秘密のルートが塩硝街道と呼ばれるようになったようです。