GSX400SKATANAのハンドルに交換してから100kmぐらい走行してみた。
燃料タンクの残りはリザーブとなっていたので残り4L弱となっていたので、1000円分だけレギュラーがガソリン8Lぐらい入れて走り始める。
グースのタンクは満タン15Lでそのうちリザーブが3.4Lである。
リッターあたり30kmくらい走行できたとすると満タンで300km強でリザーブに切り替えることになる。
はっきりとは燃費のデーターを計っているわけではないので、正確なところはわからないが、山道+一般道で25Km/Lぐらいで、少し遠のりすると35Km/Lくらいまで伸びそうな雰囲気である。
グースにもバイクにも少しずつ慣れてきて、感じることは昔RZ250で山道を走り回っていた時の感覚がよみがえってきた。
もう、30年近くも前に乗っていた初期型RZ250は、グースと同じく350ccを兄貴にもつ水冷2サイクル2気筒でリアのモノサスなど当時はレーシングマシーンに最も近いと言われていた。
そして、その操縦性はコーナーリングがメチャクチャ気持ちのいいバイクで、正しい乗り方をしないと上手く曲がってくれないけれど、ひとたびコーナー進入でブレーキを使ったフロント荷重、バンク中はアクセルをハーフスロットルで後輪に駆動を与えてコーナーを曲がりこみ徐々にアクセルを全開にして立ち上がっていくプロセスを正確にしていくと快感であったと記憶する。
そして、たしか6000rpm辺りから急激にトルクが盛り上がる加速感もドラマチックで、迷惑も顧みず同じコースを(クルマの通りの少ない民家もない山の中だったが)何回も往復したことを思い出した。
その次に同じヤマハのXZ400という水冷V-TWINでシャフトドライブというツーリングマシンに乗っていたけれど、コーナーではあまり楽しいとは感じなかった。
次にホンダCB250Fは、エンジンはモーターのように回り、コーナーも悪くないけれど実際にはRZよりも速いのだろうけれど一般道では楽しい感覚は乏しいと感じる。
そして、20年後に出会ったスズキ グース250は、あのRZ250のコーナーリングの楽しさを少しだけ思い出させてくれた。
自分のバイクの基準はヤマハRZ250であるが、グースはRZ250とは全く異なったコーナーリング特性でありながら、RZ250に通じるものを感じさせる。
その何かを探してミニツーリングをしてきた。

ハンドルの交換はオヤジにとっては、標準のレーシーなポジションからツーリングバイクほどではないが、楽なポジションを取れるようになった。
反対に考えれば、ひたすらコーナーリングを極める姿勢が低下したとも言えるけれど、自分の理想とするポジションに少し近づいたと自負している。
ただし、直線を走る場合は空気抵抗が多くなったかなと思う程度だけど、中速コーナーでフロントのグリップ感が掴みづらくなったように感じる。(グース250の場合約100km/hまでの世界なので)
コーナーでバイクの重心が数センチリアよりに変化したためと思うけれど、腐ったタイヤと弱ったサスペンションなので余計に感じるのかもしれない。
でも、なぜか乗り心地が良くなったように感じるのは気のせいか?
いや、これまでフロントサスが柔らかく、リヤが硬いと感じていたのが、重心がリアよりに移動したために適正な硬さに近づいたためかもしれない。
今日は、ガソリンを入れてから、最初の交差点を右折で曲がろうと少し深めにバンクさせたら たいしたスピードでもなにのにリヤタイヤが数センチスライドした。
たぶん、リアのアクスル等のネジの錆を取る時にクレCRC556をスプレーした時にリアタイヤに付いていたのではないかと推測できる。
これまで、ひび割れたリアタイヤだけど、結構グリップするなと思っていたけれど、やはり、タイヤにオイルやシリコン等の滑る成分は厳禁であると感じた。
そのためか、コーナーのたびにリアが滑るのではなかいと脳にインプットされたみたいで、気持ちの良いと感じるコーナーリングがスポイルされているように感じた。
ゆっくりのスライドは良いけれど、オイルの付いたタイヤのスライドは一気に滑るのでヒヤッとした感覚が残りやすいのかもしれない。

グース250をリーンウイズを基本として、走らせて見る。
コーナー進入では、足は外足に荷重してコーナーのイン側に肩を落としこんでいくと、素直にコーナーをトレースできると思う。
バンクさせながらアクセルを開けていくとRZ250はリアを中心に曲がりこんでいくけれど、グース250はその感覚は少ない。
アクセルで曲げる感覚を出すには、もう少しリアサスを柔らかくしてアクセル操作にたいしてストロークさせる方が良いのではないかと思っている。
また、リアタイヤを加重するために上体を起すようにポジションをとる。
(そのためにはタイヤのトレッドが三角の形の方が良いかもしれない。)
グース250にはリアサスの調整機能はない!のでリアサスを柔らかくできないけど。
グースはフロントで曲げる感覚が強いので、アクセル操作はあまり関係なく、体重移動を基本としたコーナーリングをしなさいとバイクは言っている。
RZ250はコーナーの進入が決まれば、後はアクセル操作で曲がれたけれど、グースは進入が決まってもコーナーリング中に体重移動で修正をしなければならないことが多いように感じるのだ。
こんな感覚も、オヤジの言うことなのであまり本気で信じない方がいいし、バイクも16~17年も前のバイクなのでだいぶん劣化しているので操縦特性は変化していると思うよ。
でももう少しこの腐ったタイヤで走りこんでみようと思っている(でも、危険なのでみなさんはまねしないでね)。
バイクの運転はクルマとは異なり、常に危険を感じながら神経を研ぎ澄ませながらコーナーを走っているので、結構疲れるけれど、楽しい。
グース250は、そんな感覚を思い出させてくれたバイクであるが、やはり、サスの劣化やタイヤの劣化、リアの剛性の弱さは感じられる。
もっと劇的にトルク変動があって気持ちよく回るエンジンがあれば、さらに楽しいバイクになると断言できる。
タイムが速いだけではダメで、いかに遅く走って楽しいかが4サイクルシングルエンジンのバイクの生きる道ではないかと思っている。
乗って楽しく、触って楽しく、コーナーリングで楽しく、エンジンは静かでも歯切れの良い気持ち良いサウンドを響かせ、軽くて、厳選した光り輝く部品を使い、磨いて楽しみ、そんなバイクライフがあっても良いと思う今回のミニツーリングであった。

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