タイヤをダンロップTT900GPに交換してから、1ヶ月くらい経過した。
走行距離は400kmくらいで慣らしは充分だったけれど、天候や自分の予定などが合わなかったので、じっくりと乗ることができなかった。
たまたま、暇な時間ができたので、コーナーリングを楽しむためにスズキグースにのって近くの山まで走ってきた。
前日に雨が降ったので、所々路面が濡れていたので、コーナーのアプローチは4割くらいの気持ちで走った。
コーナーの脱出は6割くらい直線は7割くらいと控えめに走行してみた。
上りのコーナーでも下りのコーナーでも充分に減速を行い、コーナーからの立ち上がりでアクセルを大きく開けられるような速度とライン取りとした。
立ち上がり重視といわれる走り方であるが、バイクはクルマと比べると加速が得意なので立ち上がり重視は意識する必要がある。
また、公道で安全に速く走ろうとした場合にも有効な手段である。
まあ、自分の場合は、速さよりも気持ちよさ重視だけど。
写真のリアタイヤは峠の頂上付近で撮影したもので、タイヤの端っこまで使っている。
数十個あるコーナーでトレッドの端っこまで使うコーナーは1箇所ないしは2箇所くらいだろうか。
過去に乗っていたバイクだとヘアピンコーナーでは簡単にステップが接地するが、グースは普通に走っていて接地したことがない。
バンク角はシングルらしく深いので安心してコーナーを走ることができる。
フロントタイヤもかろうじてトレッド全体を使っている。
いま、グースの乗り方で試していることは、変にハンドルをこじったりしないで、できるだけ体重移動を中心としたコーナーリングを心がけている。
軽く流すような走りでは、小さな体重移動だけで、グースは走れてしまう。
新しいタイヤは直線での接地感は思ったほど高くないが、コーナーでは安心して倒しこめる。
特にヘアピンでは、フロントが逃げていくような感覚がなくなったので安心して走れるようになった(でも、ハンドル交換によるライディングポジションの違いによる前後の重量バランスのせいかフロントの接地感が弱く感じるが)。
タイヤの性能面ではほぼ満足だけど、耐摩耗性が問題だろうと思う。
それ以外は、シングルエンジンにしては、エンジンブレーキが効かないのでシフトダウンでクラッチをつなぐときにエンジンの回転数が多少ずれていても車体が大きく不安定になることは少ないことも良い(シフトダウンでブリッピングは必要ですが)。
グース250はエンジンはシングルエンジンにしては気持ちよく回転するので平坦なコーナーは気持ちよく走れるが、上りのコーナーは立ち上がりで気持ちよく加速していかないことが最大の不満でもある。
エンジンは今のセッティングでは6000~8000回転くらいがパワーバンドみたいで、山道ではその範囲を使うようにして走っている。
ミッションは6速で非常にクロスしているのでその回転域をキープすることは難しくない。
燃料を2回続けて満タンにしたので燃費を計算してみた。
400.4km走行して12.39Lだったので、32.3KM/Lであった。
走行内容はツーリング300kmと街乗り50kmと山道50kmであった。
ツーリングだけであれば35KM/Lくらいは走りそうである。
また、山道ばかり走ると20KM/L程度ではないかと思う。
PS.その後日、同じコースを走ってみた。タイヤ交換によるコーナーリングの安定性は、これまで行ってきたさまざまな試行錯誤がちっぽけに感じるほど効果的である。
ブレーキングを残してタイトに曲がりこんだり、アクセルでコーナーを曲がりこむようなことは、今の車体の状態では難しいが、コーナーリングスピードだけは、これまでよりも次元が違うくらい速く走れる。
路面が平らなところでは、これまで乗ったどのバイクよりもタイトなコーナーのコーナーリングスピードは速いと感じるのだ。
悔しいかな、前後のサスペンションが今一歩働いていないので、段差のある路面では不安定になる。
特にコーナー途中の段差は致命的でどのように走っても不愉快になる。
走りに行った峠は平日にはほとんどクルマが走っていないので、数回往復してコーナーリングのチェックをしてみたけど、ハッキリ言って実に面白い。
グースというバイクは、コーナーリングが面白い。
スズキの開発陣の意図することがわかる。
エンジンもコーナーリングするためにチューンされているのではないかと感じる。
本来ならば、コーナーの手前でシフトダウンを終えてコーナーに進入するのがセオリーと思うが、知らないコーナーではバンクしながらシフトダウンを行うことが自分はある。
その場合はしっかりとエンジンの回転数をしっかりと合わせないと転倒の可能性があるけど、ギアがクロスしているのでエンジンブレーキは少ないと感じる。
ヘアピンのような回り込んだコーナーはブレーキングを奥にしてクリップあたりまでブレーキングを残してバンクさせアクセルを開けながら立ち上がっていくのだけど、無造作にアクセル全開にできるのが面白い。
もう少し、エンジンのトルクがあるとコーナーの立ち上がりでリアサスをアクセルオンで縮めて曲がりこむことができるのかもしれない。
注意するのは、下りのコーナーでは充分に減速を行い、アクセル全開にできるように立ち上がることを意識している。
上りでは、コーナーが続くとアクセルのオンオフとシフトチェンジだけでコーナーを駆け抜けることができるのはシングルエンジンのメリットかもしれない。
さすがに、上りでも直線が続くとブレーキングで減速をする必要があるけど。
今回は8月にもかかわらず、気温が25度くらいでたいへんに気持の良いミニツーリングであった。
中古グース250ノーマルの足の限界を見極めたら、順次自分好みのセッティングにしていこうと考えている。
まずは、フロントサスのオーバーホールとノーマルのアライメントにすることか。
まあ、自分の納得できるバイクになるのは何年後になるかわからないけれど。

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