刀のハンドルに交換1

オークションで手に入れたGSX400刀(KATANA)のセパレートハンドルをグース250のハンドルと交換することにした。
グースのセパレートハンドルはアッパーブラケット(トップブリッジ)の下のフロントフォークに直接取り付けられているので、交換は非常に大変だということを言いたい。
アッパーブラケットには、スピードメーターが取り付けられていて、そのスピードメーターを外すには、狭くて手が入らないので結局ヘッドライトも外す必要がある。
ハンドルの交換だけと思っていたのに大変なことになった。

ハンドルを外す。
ハンドルに取り付けられていたミラーやレバー、スイッチはフロントフェンダーの周りにいっぱいだ。
右ハンドルはスロットル、左ハンドルはチョークとスイッチはワイヤーの取り回しの関係でフロントフォークからハンドルを外してから抜き取る作業をする。
その時、ハンドルからゴム製のグリップを外さなければならない。
接着剤でくっ付いているので、プラスドライバーをハンドルとグリップの間に差し込んでドライバーをぐるぐる回転させると簡単に外せるはずだ。

外したグースのハンドルと400刀(あらかじめ研磨してある)のものと比べてみると、少しハンドルの位置が高くなる。
約3cmくらいか。
ハンドルの端が少し下がり気味でハンドルの長さが少し短い。
写真ではわからないが、ハンドルとアッパーブラケットを固定するネジ穴の位置がほんの少しずれている。

ヘッドライトを外したので、錆びていたカバーを少しきれいにしようとMOTHERSで磨いてみた。
メッキの上に塗料がのっているような仕上げで、たぶんブラッククロームメッキなんだろうと思う。
本当は塗装しなおそうと思ったのだけど、手で磨いたら光ってきたので良しとした。
写真では錆は目立たないが、良く見れば誰でも錆だとわかる。
何となくプラネタリウムみたいに錆の星が点々と。
カメラを構えている自分が映っているのが恥ずかしい。

ヘッドライトステーは今回のメニューには入っていなかったけど、赤錆が醜かったのと、持ってみて非常に重かったので、急きょ自作した。
純正は暑さ3mmの鉄製だったけど、今回は2mmのアルミ板(ホームセンターで購入し余っていたもの)から切り出してヤスリで形を整え、表面を簡単に磨いてみた。
もっとじっくりと磨けばよかったけど、早く組み立てないと、外したネジの位置や配線の端子の接続など、忘れてしまいそうだったのでいい加減な仕上げであった。
自作アルミステーを作成するのに時間にしてだいたい3時間くらい費やした。
できれば、もう少し厚みのあるアルミでデザインを考慮に入れながら作り直したいと考えている。
持ってみるとわかるが数百グラムの軽量化になった。
コストダウンが見え見えのパーツだけど、鋳造ではないのだからアルミでも鉄でもそんなに大きくコストは替わらなかったのではないかと思う。
こんな些細なこだわりのなさがスズキ2輪の弱い部分だと思う。

GSX400刀のハンドルは同じスズキ製だけど、スイッチ類が回ってしまわないように固定する穴の位置が異なっていた。
当然グースのスイッチ類に合うようにハンドルにドリルで穴を追加した。
フロント周りのネジが錆びているものから順番にステンレスのネジに変更した。
このネジの変更がくせ者で、交換したネジを整理しながら行わないと、付け忘れのネジがあったりするので注意。
磨いたアッパーブラケットとハンドルを組み立てる時に汚い手で汚してしまった。
アッパーブラケットは汚れや運転中に反射した光が目に入ってくるので鏡面ではない方が良いかもしれない。

ハンドルが高くなって、フロントのブレーキラインの長さがぎりぎりで、フロントフォークが最大に伸びると5mmくらい短いのではないかと思う(要改良→後から取り回しの不具合を発見し修正した)。
サービスマニュアルを見ると「インナーチューブ上端とアッパーブラケット上面の寸法を7mmにして組み立てる」と記されているが、自分のは最初からほとんどツライチなので、少しアッパーブラケットを下げて固定すればブレーキホースも少し安心だ。
その他、ハンドルに取り付けられるワイヤーのある品物は、あらかじめハンドルに仮止めしてからハンドルをフロントフォークに通すほうが良さそう。

ポジションを確認すると、思っていたよりもよさそうに感じる。
グリップエンドが少し下がっているのとハンドルが短いのはちょっといただけないけど、ハンドル自体がグースよりも手前に絞り込まれていて、ハンドルが近くに感じる。
また、ハンドル全体が少し高くなったので、上体の前傾度が少なくなったので腰への負担は少なくなったのではないかと思う。
弊害は、ハンドルをいっぱいまで切った場合、左側でタンクとセルスイッチが5mm、右側でタンクとキルスイッチの間隔が10mmで、ぶつかりそうだがぎりぎり大丈夫であったが指を挟む可能性はある。
ハンドルにつながるパーツのケーブルや油圧ラインの長さが限界なのでこれ以上にアップハンドルさせるには、ケーブルの取り回しや長さ調整等を行う必要があるが今のところ必要はなさそうである。

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