曇りの午後の空いた時間に先週と同様に、近くの山道を中心にスズキ グース250で走ってみた。
今回は、調整したキャブレターとエンジンン調子をみるのは当然だけど、コーナーリングの特性を中心にグースの特徴をみることにした。
エンジンは、走れば走るほど調子よくなってきて、3000rpmくらいの低回転でもアクセルの操作についてくるし、8000rpmあたりの高回転までスムーズに上昇する。
レッドゾーンの10000rpmまで回転は簡単に上がるけれど、おいしいのは9000rpmくらいまでで実際には8000rpm以上の回転ではトルクはだいぶん下がっていると感じる。
したがって、山道でワインディングを楽しく走るにはエンジンの回転を6000rpm~9000rpmくらいを使ってコーナーを駆け抜けるのが楽しい。
それと、スプロケットが変更されているみたいで標準と同じかどうかはわからないが(後から検証した結果ドリブンスプロケットは44Tで標準であった)、もう少しワイドなギアレシオの方がエンジンとのバランスは良いように感じる。
そして、巡航時のエンジンの回転数を下げることで燃費を良くすることができるので、ツーリングには有効な手段と思う。
ちなみに、現在のものは速度が100km/hの時のエンジンの回転数は7000rpmくらいでシングルエンジンとしては滅茶苦茶ローギアードで、あと1000rpm下がっても良いのではと感じている。(4速で9000rpmまで引っ張って5速に入れても8000rpmあたりになるので、7000rpm前後の有効なトルクバンドを使えない)
ガソリンはこれまではハイオクを入れていたけれど、今回からレギュラーガソリンを入れたら今まで以上に調子が良くなったように感じる。
エンジンの細かな振動は、ハンドルやシート、ステップにも伝わり1時間以上走り続けるとハンドルから伝わる振動で手がしびれたようになってくるので、このバイクに乗るときは手袋を少し厚手のものにするか、グリップを太くて柔らかいものにした方が良さそうだ。
グース250のコーナーリングは、非常に素直にカーブをトレースできる能力を持っている。
右手足のブレーキングの必要のないアクセルワークだけで曲がるカーブは、上体を曲がりたい方向に傾けて行くだけで(リーンインで状態のみ先行動作する)スムーズに車体が傾き丁度良い傾きになったらアクセルを少し開けて車体を安定させる。
曲がりきって立ち上がりで大きくアクセルを開けても、パワーが少ないので路面が悪くない限りスリップすることはまずない。(タイヤと路面状態で変化するので注意)
S字コーナーでも、上体を左右に入れ替えるだけで自分の思ったラインで走ることができる。
昔のバイクは、コーナーの手前で曲がりたい方向と逆にハンドルを押しながら倒しこんだりしたけれど、グースはそんな操作は全く必要なく重心の移動を中心とした操作だけで充分に曲がってくれる。(ただし、コーナーのアペックスから車体を起こしていく時はイン側のハンドルを持ち上げるような操作を無意識にしていることが多い)
結局のところグースはコーナーリングが楽しい!
特に楽しいのは直線が短い常にバイクの車体を傾けているようなコースは、グースの最大の面白みが発揮される。
直線が長いと、加速は良くないし、自分のグースはサスペンションがヘタっているので少しのブレーキングでフロントフォークがボトムしそうなくらい沈み込むので不安定に感じる。
また、3桁に達する速度のコーナーリングは、ちょっとした路面の段差で不安定になるのは、やはりサスペンションの劣化が原因だろうと思うけど、タイヤも腐っているので評価は難しい。
この辺はこれからの課題で、もっと走りこんでから今後セッティングしなければならないと感じている。(バイクも自分自身も)
下の写真の過激なライディングポジションを見てください。
コーナーリングをするのによく考えられたこのポジションでも、一般の人にはハンドルが少し遠く感じるのではないかと思う。
このハンドルとシートの関係ならばあと3~5cmハンドルが手前にあった方がしっくりくるだろうし、オールマイティに乗るにはハンドルの高さが5~10cm高い方が良いだろう。
ハンドルのグリップエンドが下がっているとコーナーリングでは具合は良いが、長距離の移動ではもっと水平に近い方が体は楽である。
シートとステップの関係は、自分はつま先でステップにのるので丁度良い具合だ。
また、左右のステップの間隔が狭いのもGoodである。
今回は2時間くらい山道を走りまわった(同じところを行ったり来たりはしない)がグースの標準のライディングポジションは、やはり前回と同様に背中や首の後ろ側が凝って痛くなった。
それでも、前回の走行に比べ、このライディングポジションに慣れてきたのだけど。
(まあ、自分karaieは、バイクに20年以上乗っていなかったので、最新のバイクの操縦性は全くわかっていないので、話半分に読んでくださいね。自分が全盛の頃はタイヤもダンロップTT100が全盛のころだしね。歳がバレるけれど!)
あと、車体の不具合を発見した。
フロントのブレーキからコーナーリング中にブレーキをかけていないのにカサカサ音がする。直進状態ではその音がしないので、たぶんフロントホイールのベアリングが消耗されてガタが発生し、直線では大丈夫でも、コーナーリングでは横方向にフロントアクスルに負荷がかかるためにホイールの位置決めがずれてている可能性が高い。
少し優先順位を上げてベアリングの交換をしなければと考えている。