点火プラグ交換のタイミングは排気ガスの匂い

点火プラグ(スパークプラグ)の交換の推奨は、点火プラグメーカーは5,000km走行ごと、バイクメーカーは20,00kmごとくらいだろうか.
自分は、クルマやバイクの排気ガスが臭いなと感じたら、交換部品、点火プラグを調達して交換しています.
CRF250のエンジンMD38は、走行中にクラッチを切ったタイミングでエンジンが停止することがあるようですが、点火プラグが原因かもしれないということは、ネットでは言われています.
そういえば、最近、一般道で信号停止の時に、突然、エンジンが停止したことが一度ありました.
点火プラグ交換のための準備

最近のバイクのスパークプラグ(点火プラグ)は小さいのですね.
SIMR8A9(90634)は、純正互換品です.
強い火花を飛ばすために、ものすごく細い中心電極をつかっているのですね.
いちおう、イリジウムみたいで、高寿命?プラグかなと思っていたら、NGKのサイトでは5,000km交換と書かれていました.
16mmのプラグレンチのソケット(TONE製磁石付き)を購入しました.(後から工具を見たら、クルマでも 16mm で同じサイズでした、やっちまったな!)
カウルを取り外すための5mmの六角レンチ、プラグと同じくらいの長さのエクステンション、小さな9.5mm(3/8″)のラチェットレンチを準備して、作業を開始しました.
※首振りのラチェットレンチは、力が必要なときには直角にして、緩んできたら真っ直ぐにして回せるので、素早くボルトを外す時に便利ですね.
左サイドのカウルを外す

CRF250Rallyのカウルを外すのは難しくはないが、めんどくさいです.
5mmの六角レンチだけで外れるので助かるのですが、
この場合、慣れれば、アンダーパネルやサイドのパネルは外さなくても良いですが、初めての場合は、カバー同士に爪が噛み合っているので、全部取っ払った方が良いかもしれません.

上の写真は、カウルが外れたところです.
転倒の跡が痛々しいカウルですが、あまり気になっていません.
ラジエーターの固定ネジを外す

エンジンのヘッド周りは、冷却水のパイプなどが邪魔で、上の写真のように、手の入るスペースが確保できませんでした.
まったく点火プラグが見えないですね.
少し考えて、ラジエーターを外せば良いかな.

ラジエーターとフレームは2本の8mmのボルトでつながっています.
まず、黒いプラスティック製のラジエーターカバーが邪魔だったので、外します.
ラジエーターカバーは、アルミ製のラジエーターの前側の穴に挟まっているだけなので、カバーの下側の中央を少し引き出しながら、カバーの左横を圧縮しながら、外しました.
割らないように注意が必要ですね.

ラジエーターのコアが傷つかないように、長いエクステンションを使って、ソケット+ラチェットで8mmのボルトを上下2箇所を外しました.
シリンダーヘッド周りのスペースの確保

ラジエータは上の写真の位置で、紐か何かで後ろ側に引っ張るように固定すると楽に作業ができました.
ゴム製の配管やワイヤーが邪魔ですが、なんとかなりそうです.
点火プラグの交換

点火プラグの取り外し
プラグキャップは、引き抜くだけで外れました.(結構長いです)
ヘッド周りが埃で汚れています.(本当は、ヘッド周りを綺麗にしてからプラグのキャップを外した方が良いと思います)
点火プラグの穴には、ゴミが入らないように注意しましょう.

全く点火プラグが見えないので、手探りで外さなければなりません.
プラグキャップとプラグレンチ(磁石付き)、エクステンションの長さを比べています.
工具側の長さは、最適だと判断しました.

ピンボケですが、プラグレンチ+エクステンションを点火プラグに差し込んでみました.
ジャストフィットですね.

短いラチェットで回そうとしましたが、力が入らないので、普通の長さのラチェットレンチの登場です.
少し左回転(半時計回り)回して緩んだら、指で回していきます.
磁石付きプラグレンチなので、レンチにプラグがくっついてきます.
磁石付きでないとプラグを抜き取るのは難しいと思います.

外した点火プラグと新品を、よく見比べてみると、
右側の使用後の中心電極が減って短くなっているのが分かります.
ただ、プラグにススが付いていないので、完全燃焼しているのですね.さすがEFI(ホンダではPGM FI)ですね.

点火プラグの取り付け
プラグの取り付け作業ですが、
プラグレンチ+エクステンションを先にプラグの取り付け位置に移動してから、新しい点火プラグを装着して、プラグの穴に入れていくのが良さそうです.(それくらい、ヘッドの上側のスペースが少ないです)
プラグの取り付けの最初は、必ず指の力で回します.
プラグがスムーズに回らない時は、一旦逆に(反時計回り)回してから、ネジの噛み合い方を確認しながら、時計回りに締め込むと良いと思います.(プラグのネジがバカになったら大変なことになりますから、慎重に行いましょう)
指の力でスムーズに締め込んで、回らなくなったら、ラチェットレンチを装着して、新品の場合は1/4回転. (90° ) 締め込みます.(締め込む量はプラグによって異なるようなので注意が必要です、必ずパッケージの注意書きを読みましょう)

2回目以降は1/8回転(45度)にするようにNGKのサイトに書いてありました。
(ちなみに1/16回転はコニカルシールド、ガスケット無しのプラグのようです。)
点火プラグを装着して、プラグキャップを取り付けてから、エンジンが始動するか確認します.
OK! Good.
あとは、外した順番の逆を辿って、組み立てます.
点火プラグ交換に使用した工具

点火プラグの交換後に使った工具の写真です.
準備した時よりも、少し点数が増えましたが、プラグレンチ以外は、市販の工具セットに標準で入っているもので、大丈夫そうですね.
カウルのあるバイクは、ネイキッドのバイクよりも、取り外し組み立てが大変ですが、今回のプラグ交換は、つまずきもなく思った以上にスムーズに交換できました.
しかし、CRF250Rallyは、整備性の悪いバイクであることは、間違い無いのですが・・・・・・・.
注意)CRF250のDOHC 4バルブの水冷エンジンの点火プラグは、全く見えないので、手探りでの交換になりますので、心配な方は、バイクショップ等で交換された方が良いかもしれません.