画質比較 コンパクト デジタル カメラ 霊峰白山
旅行などで綺麗だなと思った景色をデジタルカメラで写真を残そうと思うことがありますね.
最近では、スーマートフォンの写真画質が向上して、特にコンパクトデジタルカメラの出番が少なくなってきています.
実際に、どの程度の違いがあるのか?
同じ場所から、複数のデジタルカメラで撮影して、実写比較をしてみることにしました.
デジタルカメラの種類
iPhone X ( 10 ) と APS-Cサイズの高画質コンパクトカメラ3台と小型CMOSの超望遠レンズの 2台の比較です.
- iPhone X ( 10 ) は1/2.9 インチの CMOS と 焦点距離 26 & 52 mm F 1.8 & 2.6 の明るい光学手ぶれ補正レンズを採用している.
- 初代 SIGMA DP1 は APS-C の 1406万画素(出力画像は 約 500 万画素) CMOS と焦点距離 28mm F4 手ぶれ補正なし、コンパクトカメラなのに一眼レフの画質と言われエポックメイキングたった. FOVEONという独自のCMOSを採用、動作は激遅
- SIGMA DP2 Merrill は CMOS が Merrill で4600画素 ( 出力画像は約 1500 万画素 ) のFOVEONの解像度を経験すると虜になってしまいます.
レンズは 焦点距離 45mm F値 2.8 コンパクトカメラの割には、筐体は大きめでレンズ部分が飛び出しているので携帯性は低い. - Nikon Coolpix P1000 は、24 – 3000 mm ( 35mm 換算 ) の焦点距離を持ち光学80 倍、デジタル拡大を含めると125倍をほこる.
CMOSサイズは 1/2.3 インチと小さい. - RICOH GR3 APS-C の CMOS と焦点距離 28mm F2.8 手ぶれ補正あり、胸のポケットに入れても邪魔にならない(ポケットサイズにもよるが)スナップシューターと呼ばれるコンパクトカメラです.
- Panasonic Lumix TZ95 は、24 – 720 mm ( 35 m 換算 ) の焦点距離を持ち光学 30 倍、画像素子は 1 / 2.3 解像度は2030 万画素で小さなMOS と高倍率ズームレンズ、一般的には画質は期待できない.

コンパクトカメラの携帯性
カメラのサイズは、小さくて軽いのが理想ですが、Nikon Coolpix P1000は大きくて重いので、持ち運びにはバッグが必要になります.
SIGMA DP2 Merrill のサイズは、ちょっとしたミラーレスカメラと同じサイズなので、携帯性は高くないと思います.
初代 SIGMA DP1 のサイズは、レンズは沈胴式でコンパクトなので、ポケットに入れても邪魔になりにくいですがレンズ部分の出っ張りが少し邪魔に感じます.
RICOH GR3 のサイズは、理想的なサイズで持ち運び、レンズ部分の突起は少ないので、ポケットからの出し入れにも邪魔にならない.
Panasonic Lumix TZ95 はサイズや携帯するときの形状は悪くないのでポケットに入れて持ち運ぶことができる万能カメラ.
最近、風景写真をスナップする時は、ほとんど スマートフォンで撮影し、お気に入りの風景を高画質で残したい時だけデジタイルカメラで撮影するスタイルが理想に感じます.
実際に、数種類のデジタルカメラと iPhone X ( 10 ) の画質の比較してみましょう.
霊峰白山の見える景色の写真の比較 林道 白木峠線
風景の全景写真の比較
次の画像は、webページに比較表示するために、全て2048x1365pix にリサイズ、トリミング、JPEG圧縮されているので本来の画質ではないことに注意してください.
また、画像の発色等は、ある程度調整してあり、原画ではないことにも注意が必要です.
画像をクリックすると Light Box で画面一杯に画像が表示されますので、画質の確認で活用するのも良いと思います.
( ISO_25 DF35_26mm ) オリジナルサイズ 4032 x 3024pix 1200 万画素を2048X1365pix にリサイズしトリミングした画像です.
風景の写真ならば充分な画質を有していると思います.
( ISO_100 DF35_28mm 1690 万画素 ) オリジナルサイズ 2640 x 1760pix 500 万画素相当を2048X1365pix にリサイズした画像です.
1点で3色を取り込めるFOVEONならではの解像感は素晴らしいです.
( ISO_200 DF35_45mm ) オリジナルサイズ 4704 x 3136pix を2048X1365pix にリサイズした画像です.
圧倒的な解像感で風景を切り取る最強のデジタルカメラです. ピクセル等倍で見たくなる不思議なカメラです.
( ISO_100 DF35_24mm ) オリジナルサイズ 4608 x 3456pix を2048X1365pix にリサイズしトリミングした画像です.
CMOS の解像度は iPhone x よりも高いですが、木々の解像度は低い. 暗いレンズと小さなCMOS の組み合わせで発生しやすいノイズをフィルターで目立たなくしているのだろうか.
( ISO_100 DF35_28mm ) オリジナルサイズ 6000 x 4000pix を2048X1365 pixにリサイズした画像です.
十分な解像度とコンパクトな筐体の組み合わせで評価は高い. 画角が 28 mm は少し広いので、40 mm 位が欲しい.
3712x2784pix を 2048x1365pix にリサイズした画像、
1/2.3型MOS 2030万画素 風景の画質は、iPhone X よりも劣るように感じる.
画角を変更できるので、撮影の仕方によっては、iPhone X を超えることは可能ですが. 焦点距離 24-720mm zoom レンズと小さな MOS の画質は、青空のような平坦な諧調で、ちょっとノイジーに感じることが多い.
写真の中心を切り抜いた画像
ピクセル等倍になるように、写真の中心1500 x 1500 pixを切り抜いた画像です.
写真の一部を拡大
iPhone10 の画質は、小さな CMOS でありながら、よく解像しており木々の葉っぱを比較すると Nikon Coolpix P1000 よりも写りは良い.
iPhone 10 は単焦点のレンズ、ISO 50 光学手ぶれ補正 や画像エンジンなどで最適化されているようです.
APS-C サイズの CMOS を採用した RICOH GR3 の画質に近い感じがします.
SIGMA の 2台のFOVEON センサーは解像感が素晴らしく、木々の葉っぱの感じや山に被る白い雪のあるところと無いところの辺縁のシャープさは良い.
特に、Merrill の圧倒的な解像感は、他のデジタルカメラを圧倒します.
ただし、FOVEONは、ホワイトバランスが弱く感じられますね.
( ISO_25 DF35_26mm ) オリジナルサイズ 4032 x 3024pix ( 1200 万画素 ) 小さな素子とレンズながらコンパクドデジカメを凌駕する画質
( ISO_100 DF35_28mm ) オリジナルサイズ 2640 x 1760pix ( 500万画素 ) くらいの画素数ですが、iPhone10の解像感を上回るかもしれません
( ISO_200 DF35_45mm ) オリジナルサイズ 4704 x 3136pix ( 1500 万画素 ) シャープな画質は物や風景を切り取るのに最適なカメラです.ピクセルの一つ一つが解像して木々や草のディテールが表現されているのに驚く.
( ISO_100 DF35_24mm ) オリジナルサイズ 4608 x 3456pix ( 1700 万画素 ) 解像感は低く大きな筐体ですが、画角が自由自在なので、ズーム撮影をすれば良いだけですが.
( ISO_100 DF35_28mm ) オリジナルサイズ 6000 x 4000pix ( 2400 万画素 ) サクサクと動作するので撮影タイミングを逃さない. 画質は、悪くない. 風景の撮影なら 焦点距離 28 mm では広角すぎるか 40 mm 前後の方が良いかもしれないな.
小さなMOS 5184 x 3888pix ( 2030 万画素 ) と高倍率ズームレンズが採用されているので、解像感は低くなるのは仕方がないかもしれません.
400mmでズーム CMOS 1/2.3inch と小型だが、光学レンズをズームさせると遠くのものを高解像度で撮影できる.大きなレンズを使用しているので、T 端 3000 mm でも、ある程度の画質は担保される.
322mm ズームで撮影 した写真, 1/2.3型 ズームレンズなので焦点距離を望遠側にすれば遠くのものを撮影できるのが最大のメリットです. T 端は 720 mm ですが小さなレンズのせいか画質は悪くなる.
風景を切り取るデジタルカメラは どれが良いか
結論から言うと、iPhone X くらいの画質があれば十分だと考えます.
撮影タイミングを逃したく無い場合は、RICOH GR3
高解像度で撮影したい場合は、SIGMA DP2 Merrill
ですね.
個人的な希望、妄想を言えば、
GR3 サイズの FOVEON があれば、いいな.
普通の景色は、iPhone で撮影して、この景色を残したいなと思った時は、FOEION で撮影するような運用が理想かもしれません.
SIGMA DP シリーズの筐体は、どんどんと大きくなって、扱いも普通のカメラのようになってきていますが、尖ったカメラを目指すのであれば、GR3 のように、ポケットに入れても邪魔にならない筐体の FOVEON のコンパクトデジカメを作った方が面白いように感じます.
通常はスマートフォンのカメラで撮影して、ここ一番で、FOVEON をポケットから取り出して撮影するような運用が理想かな.
欲を言えば、高倍率ズームレンズのカメラも携行できると撮影対象が増えて良いのですが、カメラの台数が増えるとポケットがいっぱいになってしまいます.
小さな画像センサーと高倍率ズームレンズの組み合わせでは、単焦点レンズのiPhoneの画質にも負けるけれど、遠くのものを写せる魅力はあります.
結論:
今回使用したデジタルカメラを試してみましたが、晴天で春の空気の透明度が少し低い状態での遠距離撮影ですが、カメラ間で比較しなければ全てで合格点だと思います.
Panasonic Lumix TZ95 でも使い方では、風景を切り取る最強のカメラにもなり得るなと、考えています.