GDB EJ20 点火プラグ交換
総走行距離 100,500 km
前回の記録 2014年5月 7年前 走行距離は失念
前回の点火プラグ交換から、およそ 25,000 – 30,000 km くらい走行しただろうか.
使用する工具
使用する工具は、普通の工具のセットに含まれるものプラスして、2つの方法を試してみました.
- 「ラチェットメガネ用ドライブ角アダプタ」、この場合、厚みの少ない8mmくらいのラチェットメガネが良い.
- 「AP 3/8DR エクステンションバーHEXヘッド 75mm」と「AP 16mm コンビフレックスラチェットレンチ」が確実.
購入時の注意!
ドライブ角(差込角)には、車やバイクで一般的に使われるサイズ
- 1/4インチ(6.35mm、6.35sq)
- 3/8インチ(9.5mm、9.5sq)
- 1/2インチ(12.7mm、12.7sq)
購入時に間違えないでください.
クルマ用の一般的な工具は、一部を除いて 3/8インチ(9.5mm、9.5sq) が一般的です.
足回りやインパクトレンチは1/2インチ(12.7mm、12.7sq)です.

点火プラグレンチ16mm磁石付きが必要です.
マイナスドライバーと長いエクステンションは、エアクリーナーボックスを外す時に、10 mm のスパナはバッテリーを外す時に必要です.
角ドライブ14mmと組み合わせる14mmのラチェットメガネレンチ(厚みが8mm)が必要です.

上の写真の赤丸の工具の代替えとして「ラチェットメガネ用ドライブ角アダプタ」よりも確実なアストロプロダクツのヘキサヘックスエクステンション75mmの紹介です.
エクステンションがダイレクトにメガネレンチで回せるように六角形に加工されているところが味噌です.
「AP 3/8DR エクステンションバーHEXヘッド 75mm」と「AP 16mm コンビフレックスラチェットレンチ」を点火プラグソケットと組み合わせるのがEJ20には最適と考えます.
AP : アストロプロダクツ
3/8 : 差込角 3/8インチ ・ 9.5ミリメートルsq
DR : 角ドライブ

AP022436 & AP023330
使用する点火プラグ
EJ20 水平対向エンジンの各シリンダーの番号
点火プラグの場所がわかるようにシリンダー番号で表します.(黄色い文字)

点火順序(赤)
シリンダー番号の3と4番の点火プラグの脱着がシリンダーヘッドとボディの隙間が少ないので難しい.
特に、4番は工具が入りづらいので苦労すると思います.
あると良い工具は
①プラグレンチ16mm + エクステンションバー長さ70mm = セットした長さ 130mm
「ラチェットメガネ用ドライブ角アダプタ9.5sq(KTC)」&「14mm ラチェットメガネレンチ」
あるいは、
②「プラグレンチ16mm」「AP 3/8DR エクステンションバーHEXヘッド 75mm(アストロプロダクト)」&「16mm ラチェットメガネレンチ」
があると狭い場所のプラグ交換が捗ると思います.
①、②とも使用してみましたが、②のエクステンションバーHEXヘッドの方が良かった.
①ラチェットメガネ用ドライブ角アダプタ(KTC)
②AP 3/8DR エクステンションバーHEXヘッド 75mm
左側 シリンダー番号 2,4
バッテリー取り外し

面倒ぐさがらず、素直にバッテリーを下ろします.


バッテリー交換 スバルインプレッサGDBF
気温 -10℃以下でエンジン始動できませんでした. 新しいバッテリーの選択と交換作業の記録です.
左前側の点火プラグ - シリンダー番号 2
点火コイル取り外し
12mmのソケットレンチを使ってコイルを固定しているボルトを外す.
GDBのEJ20の、このボルトはコイル側に取り付けられているので、エンジンルーム内に落ちることを心配しないで外すことができる.(4箇所共通)

コイルにつながる配線は、コネクターで取り付けてあるので、邪魔ならば外してしまっても良い.(爪を押さえて引っ張るだけ)
このコネクターの色は、前が白、後ろ側が黒で色分けされていた.
2本同時に外してもどちらに配線すればよいのかわかるようになっている.

点検したが、外見上は全く問題ない
点火プラグ取り外し
点火プラグレンチのソケットと短いエキステンションを付けて(2つの合計の長さは 130 mm くらい)プラグホールに差し込んでみた.
前側の2番の点火プラグのヘッドカバーとボディの作業スペースに余裕があるので、、普通のラチェットハンドルで緩めることができる.

ラチェットハンドルでプラグを緩めてから、クイックスピナに付け替えて、点火プラグを緩めていく.
左前の2番の点火プラグは、比較的簡単に外すことができた.

こんな状態で、点火プラグが外れます.

点火プラグの状態を新旧を使って比較します.
古い方の点火プラグは、くたびれていますが、電極の極端な減りは少ないようです.
前回交換後2−3万キロ走行では、まだ、交換時期ではないかもしれません.
点火プラグが濡れているのは、燃焼室のデポジットを除去するために、数日前に燃料添加剤 FCR-062をガソリンに混ぜたからかな.

真っ黒のプラグはカーボンデポジットだろうか?数日前に燃料添加剤 AZ FCR-062を入れたせい.
点火コイル&プラグの取り付け
外した順番と逆の手順で、新しい点火プラグを取り付ける.
点火プラグをつける時は、入れる角度に注意しながら、指の力で軽く回しながら入れていきます.
決して力で無理やり回さないように、注意しましょう.
点火プラグの最後の締め付けのみ、点火プラグの箱に書かれた締め方をする.
この点火プラグは、 1/2 回転と記されていました.
点火コイルにコネクターを差し込み、点火プラグに装着して、ボルトで固定します.
左後 点火プラグ - シリンダー番号 4は、めっちゃ狭い
エンジンFJ20の4番シリンダーヘッドカバーとGDBインプレッサの車体のスペースが狭い.
おおよその長さを測って下の図で示してみた.
エンジンルームの左奥側にある点火プラグを上から見ると

点火プラグのネジが外れると、残りのエクステンションとエンジン内ボディサイド面とのスペースは14mm程度になる、
ラチェット機構が仇になるので注意!
シリンダー番号 4の点火コイルは知恵の輪
シリンダー番号4は、特にシリンダーヘッドとボディのスペースが狭いので、点火コイルを取り出す時に知恵の輪のようにします.
12mmのボルトを外した点火コイルを手前に引いてプラグから抜いて、点火コイルを上下反転180度回転させてプラグールから引き抜くようにすると簡単に取り外せます.
2種類の違った工具を使った方法を検証
①ラチェットレンチ14mm にドライブ角アダプタの場合
「ラチェットレンチ14mmドライブ角アダプタ」をラチェットレンチを付けて「短いエクステンション」「16mm点火プラグソケット」を装着した写真
ラチェットのヘッド部分が薄くなるのが肝です.
ドライブ角アダプタにはロックボタンがあるのは良いですね.
ラチェットの回転方向を合わせることを忘れないでください.
この場合、取り外し方向なので 反時計回り(左回し)で角アダプタとラチェットメガネをセットします.

シリンダ番号4の点火プラグ取外し
左前と同様に点火コイルを外して.
左後シリンダー番号 4の点火プラグ部分のヘッドカバーとボディのスペースは特に小さいので、ラチェットメガネ用ドライブ角アダプタの出番です.
先にプラグレンチと短いエクステンションだけでプラグホール内の点火プラグにはめてから、ラチェットメガネ・ドライブ角アダプタを差し込みます.

写真の位置から工具の頭が1.5cmくらいタイヤハウス側に近づいたところで点火プラグが外れるので、結構ギリギリまで飛び出ることになる.
ここは作業スペースが狭く指で回しづらいので、ラチェットレンチ14mm にラチェットメガネ用ドライブ角アダプタで緩めて、そのままラチェットの機能を活かして点火プラグを回して抜きます.
この時、エクステンションの下側を反対の手で指先で軽く持ち上げる様にしながら、ラチェットメガネを操作するのが良いかと思います.
ラチェットメガネとドライブ角アダプタと一緒に点火プラグホールから点火プラグを取り出します(空間が少ないのでエクステンションバーからドライブ角アダプタを外すためのロックボタンを押すのは難しい、使用したエクステンションは差込部分がフレキシブルタイプであったのでプラグレンチとエクステンションバーが少し曲がる)
取り出す途中でメガネレンチが配線と干渉するので、適当なところでドライブ角アダプターを外してプラグ(プラグレンチとショートエクステンション)を取り出しました.
※ 作業の安全を考えると、ドライブ角アダプターは締まっている点火プラグを緩める時だけ使用し、プラグのネジの取り外しは、指でエクステンションを回すのが良いかもしれません.

スペース的にはギリギリかも、注意が必要!
点火プラグソケット16mmと「AP 3/8DR エクステンションバーHEXヘッド 75mm」を組み合わせてみると6角の部分がEJ20エンジンのヘッドの位置関係がとちょうど良い位置になる.

「AP 16mm コンビフレックスラチェットレンチ AP023330」を組み合わせてみると、EJ20のプラグ穴の位置ににピッタリと合いました.フレックスレンチなので写真のように少し角度を付けると最高に良いです.


ボディ側までの空間は30mmくらいだろうか.

点火プラグのネジが外れてもエクステンションバーからボルト形状なのでメガネレンチが簡単に外せます.
左後ろ側の点火プラグの周りのスペースは、シリンダーヘッドとボディーの間は、約3.5cm プラグホールの外端からは 4.0cmくらいです.
点火プラグがシリンダーヘッドからネジが抜けると、エクステンションバーとボディ側の空間は14mmくらいになります.
プラグホールは手前で少し広がった形状なので、点火プラグからエクステンションが繋がった状態で抜く事が可能です.

空間14mm程度と狭い.が幅8mmのラチェットメガネレンチを外すには 充分なスペースです.
点火プラグの取り付け
取り付ける時は、
点火プラグ+プラグレンチ+エクステンションバーを組み合わせてプラグホールにそーと入れます.
エクステンションが飛び出ているので端っこを指で回しながら点火プラグをシリンダーヘッドに入れていきます.
点火プラグの最後の締め込みは、ラチェットメガネを使って角度締めします.

EJ20 点火プラグ交換が簡単になる工具
水平対向エンジンの点火プラグの交換は大変ですが、少し工具を工夫することでグーンと簡単になります。お試しあれ!
右側 点火プラグ - シリンダー番号 1,3
エアクリーナーボックスを外す


右側は、比較的 大きなスペースができるので左側よりも作業はやりやすい.
左側と同様にして、点火プラグの交換をしました.
作業スペースの少ない シリンダー番号 3 には、ラチェットメガネレンチを使った組み合わせを使いました.

エアクリーナーボックスやバッテリーを元に戻して、工具の置き忘れ等がないか確認してから、エンジン始動してみます.
バッテリーを外したので、時計合わせ、ナビの設定など、が必要であれば修正する.
ECU がリセットされている可能性があるので、いきなり全開は控えた方が良いかもしれません.
EJ20 のプラグ交換の工具
手の入りづらい狭いところでは、
①ラチェットメガネレンチとドライブ角アダプタの組み合わせ
②AP 3/8DR エクステンションバーHEXヘッド 75mm
は有効ですね.
②は少し特殊なサイズの16mmのフレックスラチェットが必要で、少し高価ですが、便利なのでオススメです.
特殊なサイズ16mmでなく17mmで作ってくれた方が良かったな アストロプロダクツさん!
16mmのフレックスラチェットレンチは 1000円程度からありますが、点火プラグ専用になるかもしれません.
③FPC トッターエクステンションバーの 35mmと50mm
③ちょっと値段が高いですが、汎用性が高い、FPC トッターエクステンションバーの 35mmと50mm を組み合わると長さが75mmくらいになりそうなので 17mm のフレックスラチェットレンチで回す方法も考えられます.
差し込み部分ばフレックスになっているので少し曲げることができ、より安全にプラグホールから抜くことができると思います.(未検証)