HKS EVCでブーストをコントロール
効率の良い燃焼とメタル触媒付きフロントパイプでブーストのオーバーシュート対策を期待してHKSのEVC5を取り付けることにした。(ただし、過度のオーバーシュートでなければ、ノーマルエンジンでもオーバーシュートさせているので、そんなに敏感になる必要もないらしいが)
EVCとは電気バルブコントロールの略で、ターボのブースト圧を制御するための機械で、現在市販されている中では最強ではないかと評判(?)のブーストコントローラーなのだ。
期間は1週間ほどかけて、じっくりと考えながら配線のルートや熱対策を考えながら行った。
したがって、先にエンジンルームと室内の電気の配線から行うことにした(EUCとの接続も含む)。
最後に、たっぷりと時間があるときにEVCバルブとホースの配管を行い、EVCディスプレイユニットに接続して完了となった。
運転席とエンジンルームの配線
EVC本体(エンジンルーム側)と運転席側の室内に配線を通す作業からはじめることにした。
一応エンジンルーム側はブルーの蛇腹を使ってケーブルの保護をした。
また、室内に通すグロメットの部分は非常に高温になる触媒の近くなので断熱シートで保護をした。
これらの取り付けを行うために、ストラトタワーバーとインタークーラーを取り外す方が作業が楽である。
続けて作業を行うのであれば、インタークーラーを外したついでにすべての配管作業も同時に行ったほうが、本来は簡単である。
EVC を接続するゴム配管
配管は、なるべく短くなるようにレイアウトするよう記してある。
あと、インプレッサネットでタービン側の4Φのホースにオリフィスが入っているので、ブーストが安定しない場合は純正ホースをそのまま使用するように書いてあった。
あと、付属のフィルターを2箇所入れるのだが、上手く奥までホースが刺さらないので適当に刺してタイラップで固定したがちょっと心配。(入らないからといってCRC等をつけるのは厳禁だ)
その他の配管や配線は説明書通りに取り付けを行った。
注意すべきことは、コンピューター(ECU)から信号を取る時に線がたくさんあるので間違えないようにすることと、車速又はエンジンの回転数で制御するのでどちらかを選ぶ必要性があること。
アクセルの信号はどちらにしてもつなぐ。
運転席のディスプレイユニットの取り付け
コントローラー(EVCディスプレイユニット)の取り付ける場所は決まっていないので、とりあえず、写真のように仮止めした。比較的見やすくてボタン操作の出来る範囲を考えると、インプレッサは良い場所が見つからないので困ってしまう。
確認作業
装着後間違いがないか良く確かめてから、イグニッションをONにし、初期設定を行う(説明書通りに)。
次に、ブーストを120KPaにセットしクルマを走らせてみる。
低速からブーストが安定してかかるのでノーマルよりクルマが軽く感じる。
さらに、6000rpmオーバーまで回すと、狭い道ではコワーイくらいに速いでござる(思わず笑ってしまった)。
しかたがないので、基本的なセッティングを行うために、高速道路まで行って走らせることに。
説明書を読むのはメンドウだが、サービスエリアで読みながらセッティングを進めることにした。
エンジンの回転数、スロットル開度、(または速度)によってブーストコントロールを決め細やかに行うことが可能であるが、とりあえず120KPaのままいろいろと走らせて見ると、このままで充分と思うパフォーマンスを発揮するのに驚いた。
EVCのセッティング
現在のところ、EVCでオーバーシュートを抑えているが、EVC5はエンジンの回転数とアクセル開度で基本ブーストより上げたり下げたりできるので、4000rpm辺りでオーバーシュートさせてやると高回転の馬力を稼ぐことも可能だし、また、高回転のブーストを下げて安全マージンを稼ぐこともできるのだ。
パソコンと接続して設定を行ったほうが簡単にできるが、操作に慣れればコントローラーでも設定できるので面白いブースとコントロールができると考える。
だが、これもタービンの性能以上のことはできないと考えたほうがよい。
また、ブーストコントロールのパターンを2種類設定できるので、一般道路用とサーキット用というようにブースト圧を切り替えて使うことも可能だ。
今のところ、ブースト圧を1.20から1.30に上げて設定し様子を見ているところだ。また、ブーストを管理するのにブーストメーターは必要と感じるので、購入する必要がある。