筋金くんトラクション中古購入
フロント用の筋金くんで定評がありこのインプレッサに早くから導入されているが、以前から気になっていたカーステーションマルシェの「筋金くんトラクション」を今回導入することにした。
新品では20,000万円前後するが、オークション中古で8,000円プラス送料と足りない部品等で合計10,000万円弱で手に入った。
中古で送られてきたのは3点のみで、残りの部品(ネジやワッシャー等)は手持ちのものやホームセンターで調達した。
ネジ等は補強部品であることを考えると強度が高く粘りのある鉄の方が良いのだけど、今回はステンレスのネジとした。
ステンレスは変形は少なく固いけれども粘りは少なく締め付けトルクに注意する必要があり、電食で接触部分の鉄を錆びさせる可能性の欠点があるのだ。
筋金くんの取り付け
リヤシートの取り外し
リヤシートの座面を取り外したところ。標準で鉄製のパイプが横たわっているのがSTIの証か。
でも、人がパイプの上に乗ると少し歪むのでそんなに強力な補強では無さそう。
何事も「ほどほどに!」と言うことか。
仮止めしてみる
シートバックを外して筋金くんトラクションを仮止めしてみる。
普通のSTIはトランクスルーがあるので中央部分の横たわるJspeedと書かれたバーは、本来プレートの方を使うようだ。
自分は中古品なので、プレートは付属していなかったのだけど。
でもこちらのほうが強度は高そうだけど。
でなければプレートのみ付属すれば良いだろうが、Spec-C用とSTI用の2種類ある、ということの意味するところは想像できる。
防音シートに切れ込み
防音シートのこの部分には切れ込みを入れないといけない。
外してしまっても良いが、静かなほうが運転していても疲れが少ないので。
仮止めした状態で切り取る部分をマーキングして防音シートと裏側にある柔らかいプラスティック?をカッターとはさみを使ってカットした。
ステンレスボルト類を使用するが
適当に組み立ててステンレスのネジやワッシャーを挟んで本締めを行った。
バランスよく何度も増し締めするようにした。
ボディとの結合力が肝だからね。
元から付いていた黒い棒と共に大き目のワッシャーを使って締めこんである。
ただし、筋金くんトラクションに本来付いている黒い棒に挿入して結合力を高める部品は入っていない。
この部分は細いネジ穴だったので、皿の大きいプラスネジを使った。
裏側はトランクルームの内側のカバーを少し外して少し大きめのワッシャーとナットで締めこんだ。
ただし、この部分の車体側の穴は本来内装を固定するためのもので、強度的には薄い鉄板一枚なので強度的に少し心配な気もする。
裏側に大き目のプレートを作って固い部分に結合できる方が良いかも。
ここは、小さなワッシャーをかまして取り付けた。
この写真で左側の部分には車体と黒い部分の間にはスペーサーとして厚めで大き目のワッシャーを一枚かました。
トランクスルーの工夫
トランクスルーのための留め金はあっさりとサンダーで切り取ってしまったが、トランクスルーのシートバックの開け閉めは元々結構な抵抗が存在するので問題は少ないと判断したからである。
実際には、アームレスト状態で使用した場合に少し問題はあるけれど。
ぱっと見は、わからないと思うけれど、よく見てもわからない。
だけど、リアシート自体1cm弱くらい前に移動されて取り付けられているように感じる。
座った感じも少し違いがあるように思う。
まあ、どうでも良いことだけど。
筋金くんトラクションのインプレッション
取り付けが終了してから少し走ってみた。
早速インプレッションしてみよう!
第一印象は大きなトルクをかけて走るときにリア周りの安定性が高まったように感じる。
コーナーではリアの安定性が高まってアンダーステアが強まると予想していたけれど、実際にはコーナーの進入ではあまり変化を感じずに、コーナー脱出の時のアクセルを開けるタイミングがワンテンポ早くできることと、アクセルを踏み込む量が少し多くなった。
これは、リアが安定しているので安心してアクセルを開けることができるようになったと解釈すべきだろう。
リア用筋金くんトラクションは、少し弱ってきたボディの補強という意味でも効果は感じられる。ボディ剛性の重要性は、ドイツ車と同様にニュルブリックリンクを走らせているスバルは良く知っていてインプレッサは非常に良くできている。
ノーマルの状態で高速域でもしっかりと安定しているので、ノーマルサスとのボディ剛性とのバランスは悪くない。
だけど、GDB-Fの場合だが、フロント8kgリア6kgのスプリングのサスを入れると、やはりボディがサスの前に変形しているように感じてしまう。
実際にはサスペンションが先に動いていると思うけれど、加重のかかる初期の段階でボディが先に変形しているように感じると、感覚的に気持ちよくない。
そういえば、S204にはパフォーマンスダンパーなるものが取り付けられていたが、ボディーの変形を遅らせることが目的と思うけれど、ボディの初期の変形にかんして同様の効果があると思われる。
本当は、ドライカーボンで作ることができれば軽くて変形の少ないボディが可能となるが、やはりコストや修理をどうするかという部分で問題になるだろう。