中古で買った時から最も気になっていたフロントフォークのオーバーホールを行う事にした。 フロントの足回りのインプレッションは、ブレーキをかけると急激にノーズダイブしてボトムしそうになることが最大の不満である。 普段は、フロントのブレーキをジワーとかけるように乗っているのだ。 フロントフォークのオーバーホールは意外と面倒で、フロント周りの物をすべて取り払う必要がある。 フォークオイルの交換を第一に考え、次に消耗部品を交換する予定だ。 シールからオイル漏れはなさそうだが、ダストシールのひび割れは確認できる。 交換部品はwebサイトから注文した。ダストシール、オイルシール1L、(いずれも純正品)そしてフォークオイルはWAKO’Sの10番(ノーマルは8番)を用意した。 |
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ホイールのアクスルシャフト、フェンダー、ブレーキキャリパー、スピードメーターケーブル等を外してしまえば、下の写真の2本のネジを緩めれば、フロントフォークは簡単に外れる。 その前に、エンドキャップ-ボルト・フォーク(フォーク上方にある)を緩めておこう。 |
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フォークを外して、エンドキャップ(ボルト・フォーク)を外すのだが、フォーク内のスプリングにプリロードがかかっているのでネジが外れた瞬間に飛び出してくるのでエンドキャップを押さえながら外すよう注意しよう。 フォークの中のフォークオイルは真っ黒で、完全に劣化してそして臭い。 左のフォークから出てきたオイルはこれにヘドロのような色で、本当ならば全部分解してオーバーホールが必要なのかもしれない。 ちなみに、右のフォークからは400ml強くらいで左は380mlくらいしか出てこなかった。 フォークを3時間くらいさかさまにして、中のオイルを排出させた。 右のフォークにはスプリングとインナースペーサーの間にリング(スプリングジョイント)が入っていたのだが、左のフォークにはリングが入っていなかった。 たぶん1992年のモデルと思われるので18年間そして走行距離2万キロの間オイル交換がされていないのではと思ったけれど、スプリングとインナースペーサーの間に位置するリング(スプリングジョイント)が左側フォークで欠品(入れ忘れか?)だったので、一回くらいは交換されているのかもしれない。 |
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古いダストシールを細いドライバーで少しスキマを作り、普通のドライバーでスキマを大きくしていくと外れる。 新らしいダストシールは少し力を込めて入れる。 フォークオイルをきちんと計量(規定量は484mlだが、今回は475ml)してからフォークに入れる。 フォークから取り出した部品を、きれいにし、スプリング、リング、インナースペーサーの順序に入れていく。 エンドキャップは、インナーチューブをアウターチューブから伸ばすように引き出し、エンドキャップを真直ぐに押さえつけながらインナーチューブを回転させてねじ込むようにする。 エンドキャップの押さえが上手くいかない時は、小さなソケットレンチでエンドキャップを抑えながらインナーチューブを回転させて、ネジを締めるようにすると上手くいくかもしれない(自分はそのように入れた)。 |
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手でフォークを縮めてみると、あまり変化が見られないように感じる。 やはり、全部ばらして、完全なオーバーホールをした方がよかったかも? 中古で買った時は、フロンとフォークのオーバーチューブとアッパーブラケットの上面はツライチであったけれど、今回は5mm(サービスマニュアルが行方不明で数値はうろ覚えだけど)だけオーバーチューブが飛び出る形で固定した。(あとから見つかったサービスマニュアルには7mmと記されていた。) |
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フロントフォークのオイル交換をしてから初めてグースに乗ってみた。 荒れた路面でもしなやかにショックを吸収していて、これまでよりもはるかに良くなった。 また、ブレーキングも安心してできるようになったので、コーナーリングのアプローチも格段に楽になったようだ。 もう少ししっかりと確かめたかったのだけど、エンジンオイルの劣化と峠の路面に石がたくさん落ちていたので気持ちよく走れなかったので、もう少し走りこんだときにインプレッションしようと思う。 |
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