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ヘッドライトをHIDに

ノーマルのヘッドライトは、普通のハロゲンランプだけど常に点灯しているので、消費電力は12V(55/60W)と大きい。
ところが今流行のHID(ディスチャージヘッドランプ)に変更すれば、明るいのに消費電力は35Wくらいまで減らすことが出来る。
夜間にグースに乗ることはほとんどないけれど、昼間の視認性が高まることは、バイクにとっては安全性が高まることに貢献する。
欠点は、ほんの少し車両重量が増える事だ。
普通にHIDのキットを購入すると、数万円するが、オークションでバッタもんを購入すれば数千円でおさまる(注意:安価な中国製のHIDは数ヶ月から1年で点灯しなくなったり、紫外線対策がなされていない、防水対策が不完全など不備がある製品が存在するので自己責任でお願いします)。
落札価格は5800円で送料が何故か2000円で手数料を含めて8000円少々だった。
送ってきた箱に直接あて先のシールが貼られていたので、むしってみたが上手く剥けなかった。
メーカー名を探したがパッケージには見当たらない。
あやしい!!!!!
箱の中身はきちんと整理された状態で入っている。
説明書(簡単な配線図)が添付されているが、ここにもメーカー名は入っていない。本当に使えるのか?????
フロントのフォークのオーバーホールとホイールの塗装をしている間に、HIDの取り付けを行うことにした。
作業のためにシートと燃料タンクを外し、ヘッドランプのライトの反射鏡を取り外した。
説明書を見て配線を行おうと思ったが、非常に理解しにくい図だったので、コネクターの確認と配線の長さを勘定に入れながら、各部品の配置や配線を考える事にした。
HIDのバルブに繋がるのはイグナイターと呼ばれる長方形の黒いプラスティックの箱(バラストから配線されている)で蓋が樹脂で固めるようになっていた。
これは、防水対策がされていると感じたので、雨に多少濡れても平気だろうと思った。
また、イグナイターからHIDバルブまでの赤と黒の線は短いのでヘッドライトハウジングのすぐ後ろに位置すべきと考えた。
ハンドルを左右にきりながら干渉しないように確認しながら、ケーブル(右ヘッドライトハウジングに入る太い配線)に固定した(下の写真)。
注)イグナイターの位置がこの位置だとハンドルを左右に切ると少しHIDのケーブルが少し窮屈で負担が大きいと思い、後からイグナイターの位置を太いケーブルの下側に移設した。
コントローラーと記したものは、どうもリレーではないかと思う(防水ではなさそうな構造なので注意したい)。
正規のヘッドライトのカプラーから信号を取ってリレーを動作させて、バラスに電気を送っていると考える。
コントローラーの固定には、アクセルワイヤーを固定するものを留めるためのネジを利用する事にした。
バラストの固定は、付属の平面な金属の台座を曲げて、付属のネジでバラストを台座に固定し、台座はコントローラーを固定したネジと同じものを使用してフレームに固定した。
台座は左側のみで支持され、右側は浮いた形となる。
配線のコネクターは、配線の長さ等を考慮すると間違って刺さらないようになっていた(意外と親切設計だ)。
バラストは短いフィンがついているので、発熱する可能性があることも考慮しなければ。
燃料タンクの真下は雨の影響は少ないし、エンジンからの熱もエンジンのヘッドから離れているので影響は少なく感じる。
配線の長さを考えると、この部分に固定するのだベターである。
バラストから出ている黒い配線はイグナイター経由でヘッドライトに繋がる。
赤い線は、コントローラー(リレー)と短い配線でコネクターを介して接続される。
コネクター類は防水のためかゴムのシールがあるので、多少の雨なら大丈夫に感じる。
コントローラー(リレー)から出ている赤の長い配線はバッテリーの(+)端子に接続する。
注意:電気配線等の作業をする時は、バッテリーの(−)端子を外しておくのが基本だ
また、コントローラーからヘッドライトにノーマルのヘッドライトの信号を受けるためのコネクターと受けた信号を渡すための小さなコネクター配線が出ている。
グースのヘッドライトハウスには、3つの穴があり、右下の穴からイグナイターからの赤と黒の線を、左の穴からはコントローラーからノーマルハロゲンランプに繋がるコネクターと、HIDのLo,Hiを制御する小さなコネクター(写真ではよく見えないが)を通した。
ここまで設置して、問題発生。
ヘッドランプのハロゲンランプを外して、HIDバルブを取り付けると、結構後方に出っ張るではないか。
これって大丈夫なのと思い、この部分の配線をせずにヘッドライトハウジングに。
ガーン!どうもHIDの後方のサイズが大きく収まりきらない。
配線が邪魔で入らない可能性もあるのでヘッドライトハウジングを取り外して邪魔なものが無い状態で試みるも、5mm以上浮いた状態だ。
配線の向きがダメなのか?
HIDバルブから出ているケーブルの向きがライトハウジングに接触しないようケーブルのホルダーを一度外してみる。
(ちなみに、HIDバルブの金具から黒の後端までは40mmである)
HIDのケーブルの方向を横向きになるようにして、ライトのケースを重ねてみると、まだ3〜4mm弱スキマが空く。
HIDバルブの後方の出っ張りが直接ライトのケースに接触しているためだ。うーん!困った。
ヘッドライト部分の構造を良く観察してみると、フレーム?の上下にネジでメッキされたリムに固定されているので、フレームの2つのネジ穴を少し長穴に加工すれば、ヘッドライトのランプユニットが前面に飛び出し、ライトの部分がハウジングに上手く収まると考えた。(穴空け加工はリテーニングリングのネジを全て外してリングを単独の状態で行った。万力で固定し5mmの歯をつけた電気ドリルで正確に穴開けして、円柱状のヤスリでバリを取り穴の形を整えた。)
問題のケーブルのホルダーはプラスティック製で一部切断することでケーブルが横方向に逃げるように加工した。(ホルダーを完全に外してから写真の部分で切断しヤスリで簡単に表面を整えてからネジ留めした。)
すると、しっかりとHIDバルブを収納することに成功した。
最初はライトケースの背面をカットすることも考えたが、突然の雨でヘッドライトのケースに雨水が入る可能性が増える。
しかし、実際に足りなかったスペースは3~5mm程度だったので、この程度の改造で上手くいった。
でも、オークションでHIDキットを買ったときに適応するバイクにグースの車名が入っていたので、簡単に取り付けられると思っていたのに、誤算であった。
当然、ヘッドランプのガラスとリテーナーの部分がノーマルよりも3mmくらい出っ張るがそんなに違和感はなさそうだ。
ヘッドライト周りのハウジングの黒い部分や、メッキのリングの部分にプツプツと錆が目立っている。
夜間にフラッシュ撮影をすると錆の状態がハッキリするようだ。
普通に見るともう少しきれいに見えるのだが。
組み立てる前に配線の接続をして、テスト点灯を行った。
キーを廻すとあっけないくらいにヘッドライトが点灯した。
少し明るくなって、ライトの色も白っぽくなった。
もう少し、青白い色になると思っていたけど、6000kだとこんなもんかな。
一応、中国製?みたいだけど、しっかりと点灯したので一安心。
けれど、いつまで使えるのかが不明であり保証は全くない(自己責任でお願いします)。
ヘッドライトハウジングの錆が我慢できなくなり、分解のついでにハウジングの見栄えを少し改善させることにした。ハウジングの表面をサンダーで削ってみると、金属の表面に小さな窪みができていた。
錆で侵食した窪みで、削っても表面を平らにすることは難しいと判断した。
シャーシーブラックならば少し厚塗り塗装が可能と判断しクレシャーシーブラック(水性塗料と表記)を一回塗ってみた。
塗ってから一日経過してから表面を観察すると、小さな窪みはなくなっておらず、サンダーで削った痕まで見える。
そして、乾いてくるにつれてひび割れまで発生する始末だ。シャーシーブラックで手軽に綺麗計画は大失敗に終わる。
しかたがないので、サンダーで塗ったシャーシーブラックを削り取って、錆の痕の小さな穴まで削り取ることにした。
でも、錆でできた窪みは意外と深く簡単には無くならないけど。水性のシャーシーブラックが表面に残っていると、ラッカー性のサフェーサがはじいたり、しわになったりした(薄く一度塗ってある程度乾燥するのを待っていた時に発見したので、もう一度サンダーで塗装面をしっかりと落とす)。
きれいにシリコンオフで拭き取って、サーフェーサーで下塗りをして、一日置いてから軽く♯600番の耐水ペーパーで水研ぎした。
良く乾燥させてから、黒の缶スプレーで3回にわけて塗った。
気温が低いせいか滑らかな塗装面とはならなかったし、小さな錆の後もほんの少し残っているように見えるが、妥協することにした。
仕上げは、2液タイプのウレタン缶スプレーとすることにした(今回はホイールに塗るために用意したものの残りを使用)。
塗装面が硬く耐久性が高いと評判のクリアスプレーだが、使い始めてから24時間以内に使用しなければならないのと、価格が他の缶スプレーの2倍強なので、おいそれとは登場願えないのが欠点だ。
塗ってすぐの時は、ピカピカで表面の錆でできた小さな窪みは見えないが、乾燥するにしたがって、少し凸凹が見えてきたけど、我慢することにした。(ちなみにヘッドライトハウジングの重量は410gであった)
ヘッドライトの中にしまう配線を、アーマオールをスプレーしてからタオルでふき取り汚れをできるだけ取り除く。
配線の継ぎ目のギボシのビニールカバーも中までススけて黒くなっているので、アーマオールをスプレーして綿棒で綺麗にした。
ヘッドライトのメッキのリングの部分は、フェルトに青棒を付けて少し磨いてみたけど、あまり変化がないように感じる。
磨きすぎるとメッキがはがれる可能性があるので簡単に済ませた。
クリア塗装後2日で組み立て作業にはいる。
本当は、1週間くらい乾燥させたほうが良いのだけど。
少しクリア塗装が剥がれてしまった。グスン!
ハウジングの裏の穴にゴム製のわっかをはめ、配線をその穴から通してウインカーを取り付ける。
配線をハウジング中の周辺に位置するようにコネクター類を差込み固定する。
ヘッドライトのソケットを入れて・・・・・・。
後はパーツリストやサービスマニュアルを参考にしよう。
ハンドルを左右に大きく切ってみると、最初のイグナイターの位置だと不具合はないけれど、長期間使用していると配線に負担が大きいのではないかと考えたので、より負担のすくない位置はないかと移動させてみた。
このキットの配線の長さだとイグナイターの位置は、ヘッドランプハウジングの中にも届かないし、ステアリングヘッド近くのフレームの中でも届かない。
右側の配線の上に付けてあったものを、配線の下側に取り付けると、多少良さそうな感じだ。
後ろ側から見るとこの位置だ。
右側の配線やケーブルが左側よりも混雑しているので、本当は左側の方が良いのかもしれない。
一応、ヘッドライトのHID化と、それに付随したヘッドライト周りの整備は終了とした。
結構きれいななったと思う。自己満足!
ヘッドライトステーは今回ホイールのゴールドを塗ってみたけれど、やはり鏡面かシルバーの方が良いのではないかと感じている。
でも面倒なのでしばらくは、このままで行こう。

エアークリーナーボックスを取り外して、K&Nのエアーフィルターに変更したために、エアークリーナーボックスにつながっていたブローバイガスのチューブの行き場所が無くなったので、グース350で使われているオイルキャッチタンクをオークションで中古購入して取り付けることにした。落札価格は100円だったけど送料は1000円と高かった。

グース250の場合は、オイルキャッチタンクが省略され取り付けされていないので余裕でHIDのバラストの取り付けスペースの確保ができたけれど、グース350の場合は、オイルキャッチタンクがあるのでバラストの位置を写真のように変更する必要が生じる。
オイルキャッチタンクにつながるホースは、グース350とは異なる構成なので、オイルキャッチタンクの左下の細い口はメクラ蓋をした。
下側の太いホースはミッション上部につなぎ、右上の太いホースは本来エアクリーナーに戻すのだが、今回は大気開放とした。
様子を見て、ホースからの排出物にオイル成分が少なければ、K&Nのフィルターから取り込むようにしたい。

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