オイル交換の手順 (オイルフィルタPCレーシングのFLO)

前回のオイル交換の時期や距離を失念してしまったので、走行距離はあまり走った記憶はなかったのだが、たぶん2年ほど経過しているので、オイル交換することにした.
走行距離は、28910km
このバイク GSX-S1000Fは、カウル付きなので、オイル交換だけならば、そのまま交換は可能だが、フィルター(オイルエレメント)の交換があると、ちょっと面倒である.
私のGSX-S1000Fのオイルフルターは、PCレーシングのPCS2 FLOの製品に交換済みなので、慣れればカウルを外さずに交換が可能だ.
オイル交換の手順を忘れてしまうので、一度ここで、 GSX-S1000Fのオイル交換の手順を記録しておくことにした.
オイル交換で準備するモノ

今回オイル交換で準備したモノは、
- オイル SAE 10W-40 SL
- 17mm ソケット&レンチとエクステンション長め
- モンキーレンチ
- ブレーキクリーナー
- 廃油処理パック
- その他、手袋、ペーパータオル、ティッシュペーパー
エンジンオイルは、ポリ容器のAZ製を愛用している.
理由は、廃棄するのに家庭用ごみに出せるからと、簡単な理由です.
また、この容器には、ポリの注ぎ口が付属しているので、オイルジョッキを汚さないくて良い利点もある.
オイルのドレインボルトとPCレーシングのFLOオイルフィルターは、共に17mmのソケットで外すことができるので、写真に写っている工具だけでOKです.
モンキーレンチは、オイルの注ぎ口のキャップ(フィラーキャップ)の付け外しに使用します.
モンキーを使うときは、締めすぎに注意が必要です.
ブレーキクリーナーは、PCレーシングのFLOオイルフィルターをきれいにするためと、オイルで汚れた部品などを洗浄する時に 使用します.
無くても大丈夫ですが、私は愛用しています.
写真には写っていませんが、ニトリルゴム手袋があると、手が汚れないので良いですね.
エンジンオイルのドレーンボルトの確認

GSX-S1000Fのオイルのドレーンボルトは、エンジン下部の右側で、前方に向けてあります.
ボルトを外す前に、ゴミが噛んだりしないように、周辺の汚れを拭き取ります.
エンジンの下側は、前輪が跳ね上げる泥やゴミが付着しやすいので、注意が必要です.
エンジンオイルの排出

ドレーンボルトを外すまえに、3分程度の暖気運転をしてエンジン内のオイルの粘度を下げます.
暖気が長過ぎると、オイルやエキゾーストパイプが熱くて作業しずらいし、火傷の可能性が高くなるので程々にします.
ボックスレンチでドレーンボルトを緩めて、あとは指で緩めていきます.
この時、自分は、ニトリル手袋をして、手の汚れを防ぎます.
オイルの注ぎ口のキャップ(フィラーキャップ)を外して、素早く排出できるようにします.
オイル受けには、直接、家庭用ごみに出せるように、ビニール袋にオイルを染み込ませるモノを使いました.(エーモン(amon) 新型ポイパック 廃油処理材 吸着・保持力アップ 4.5L 3個パック)
PCレーシングのFLOオイルフィルターの取り外し

PCレーシングのFLOオイルフィルターは、17mm のソケットと長めのエクステンションにラチェットレンチを接続して、普通に反時計回りに回せば外れます.
この時、バイクのハンドルをどちらかに目一杯切っておくと良いと思います.
オイルフィルター(オイルエレメント)を外すときにも、エンジンオイルが排出されますので、エンジンの下にオイル受けを置きます.(無駄に汚れないように廃油用の吸収剤を取り出して使用します)
PCレーシングのFLOオイルフィルターを外すときは、最初の1回転くらいは押し付けながら回しますが、それ以降はフィルターを押さえつけないように回して外します.(理由はあとから)
PCレーシングのFLOオイルフィルターが緩んで外れたら、狭いエキゾーストパイプ(火傷に注意してください)に指を入れて、エンジンの左側(写真では右側ですが)のカウルとの隙間から取り出します.

取り出されたPCレーシングのFLOオイルフィルターです.
高温にさらされるところにあるのですが、アルミの品質がよいのだろうか.
写真は汚れていますが、ピカピカを維持しています.
一番右のステンレスメッシュのフィルタの変形も少ないので、まだまだ使用可能ですね.
フィルターの1箇所に、鉄粉を取り除くように磁石が取り付けられています.
FLOオイルステンレスメッシュフィルターの洗浄

フィルターの洗浄には、ブレーキクリーナーを使用しています.
汚れたオイル等もブレーキクリーナーのスプレーを勢いで洗い流します.
オイルに含まれるゴミや汚れはフィルターの外側に付着するよ.
上の写真の中央に、細かなゴミが見えますが、フィルターの表面にトラップされていたアルミの削りカスのようでした.

上の写真は取り外して洗浄したモノ
黒いフィラーキャップ、ドレインボルト
PCレーシングのFLOオイルフィルター
内部のフィルターを抑えるバネ、ゴムのパッキン
フィルターの外側とステンレスメッシュのフィルター
フィルターの組み立ては、フィルターの奥にバネが位置し、フィルターを少し押しながらケースに入れて、少し回転させると、噛み合う構造です.
FLOオイルステンレスメッシュフィルターの組立

3箇所の切り込みに合わせてフィルターを入れて、抑えながら、少し(30度くらいか)回転させるとフィルターとケースが噛み合う位置になる.
エンジン側のネジと噛み合うのはフィルター中央のネジなので、エンジンに取り付けたり外したりするときは、ケースを強く抑えないようにしなければなりません.(分かりずらいですが、一度やってみればわかります)
ゴムのパッキンは一度きれいにしてから、少量のエンジンオイルを塗布してからはめ込みます.
PCレーシングのFLOオイルフィルターの取り付け

このPCレーシングのFLOオイルフィルターの取り付け、取り外しは、慣れれば簡単なのでオススメです.
写真のように、カウルを付けたままでも、可能です.(少し慣れが必要かも)
写真は、バイクのハンドルを右に目一杯切っています.
外した時と、反対のことをすれば良いのですが、GSX-S1000Fのエンジン左側とカウルのスペースからフィルターをエキゾーストパイプとエンジンの間に入れて、ボックスレンチとエクステンションにフィルターケースのボルト部分をを嵌め込んでから、エクステンションでフィルターのケースを持ち上げて、位置決めして、強く押し込まないようにしながら、回転させながら取り付けます.
強く押し込むと、PCレーシングのケースとオイルフィルタ部分が外れるので注意して下さい.
エンジンとフィルターの位置関係をよく観察して位置を決めして、エクステンションが床と並行ぐらいにすれば良いと思います.
オイル注入前の確認
ドレーンボルトを取り付けます.
マニュアルには、ボルトのパッキンを新品するように記されていますが、今回は、パッキンに傷もなく新品同様だったので、交換しませんでした.(みなさんは、交換するように)
オイルフィルターの確認
オイルフィルター交換で、エキゾーストパイプに付着したオイルをできるだけ拭き取ること.(カウルを装着したまま拭き取るのは至難の業かもしれないが)
エンジンオイルの注入

フィラーキャップからオイルの注入をします.
エーゼットのMEC-018 10W-40は、メーカー推奨と同等品だろう.
まずは、車体を垂直近くまで起こした状態、私のやり方は、サイドスタンドに 1cm程度の木片を入れておく.(反対側に倒れないように注意)または、リアスタンドをかける.
クラッチカバーがわのオイルの注ぎ口から、オイルを入れていきます.
点検窓からオイルが、アッパーレベルくらいまで入れたら、フィラーキャップを閉めて、
3分間のアイドリングをします.(エキゾーストパイプにオイルが付着していると、煙がモクモクと上がってくるかもしれません)
エンジンを停止して3分か待って、点検窓からオイルの量を確認します.
アッパーレベルとロアレベルの間になるように、オイル量を調整します.
今回は、オイルフィルターの交換もあったので、オイルを追加しました.
オイル量は、点検窓で中間にしました.
バイクのオイル交換時に入れるオイル量の目安
最近のバイクのオイル量は、点検窓から確認します.
スズキのマニュアルには、
■ エンジンオイルの補給
3. 車体を垂直にして、アッパレベルとロアレベルの間に油面がくるように補給します.
と書かれています.
要するに、オイルの量は、アッパレベルとロアレベルの間にあれば問題ないということです.
街乗りでも、空冷エンジンはオイルの消費が多いので、アッパレベル近くまでオイルを補給しますが、水冷エンジンの場合は、オイルの消費は少ないので、レベルの中間でも良いと思います.
エンジンオイルが多すぎる場合は、エンジン内の未燃焼ガスとオイルがブローバイを通ってオイルのたくさん含んだガソリンがエンジンで再燃焼する可能性が高まります.
吸気スロットルの汚れや吸入ポートや吸気バルブのカーボン付着などの弊害があるように感じますので、オイルの入れ過ぎには注意した方が良いと思います(経験上).

オイルのフィラーキャンプを締めます.

今回使用したオイル、エーゼットのMEC-018 10W-40は、オイル交換してすぐに、エンジンのヘッドから聞こえるタペット音が、少し静かになりました.
軽く、ブリッピングすると、吹け上がりも軽やかに感じます.

廃油を吸収剤と一緒にビニール袋に入れて口を塞ぎ、厚手の紙袋に入れて、ゴミ箱に入れます.
エンジンオイル交換後のテスト走行

距離 40km 程度のテスト走行を行いました.
エンジンのレスポンスは上々、シフトタッチも悪くないし、なかなかいい感じです.
強いて言えば、微振動が少し増えたように感じたかな.(点火プラグの劣化が原因かもしれない)
硬めのオイル(15W-50)は、エンジンがしっとり回るけど、標準設定 (10w-40) の粘度のオイルは、元気よく回るのが特徴だと感じた.
自分の好みは、しっとり回る方ですが、じきに慣れるでしょう.
相変わらずエンジンの調子は絶好調で、2000rpm〜レッドゾーンまでトルクフルに回る、命がいくつあっても足りないように加速します.
でも、排気ガスが臭くなってきたので、次は、点火プラグ交換(ついでにエアフィルターも)ですね.