ポリプロピレン(polypropylene略称PP)とは

ポリプロピレン(PP)は汎用樹脂の中で、最高の耐熱性を誇り、比重が最も小さくて水に浮かぶという特徴を有する。
さらに汎用樹脂としては比較的、強度が高く、耐薬品(酸、アルカリを含む)性に優れ、吸湿性が無いといった特長も有している。
wikipediaより
クルマやバイクの黒いカバーによく使用されているPPと書かれた材質は、接着剤で修理できない、または、修理できても強度は?である。
修理の難しい割れたPPのカバーを直してみることにした。
CRF250Rallyのアンダーカバー(カウル)PP製の修理


ポリプロピレン(PP)製のアンダーカバーの右前のネジで固定する穴の部分が、原因不明の破損です。
原因は、たぶん、アンダーカバーに何かがヒットしたからに決まっているのですが、
一応オフロードバイクなので、ヒットしたくらいで破損しては困りますね。
そして、このアンダーカバーの材質がPP製なのです。
修理不能で、本当ならば交換するのがベターだね。
純正のカバーを新たに買って、交換するくらいならば、ジュラルミンのアンダーガードにしたいくらいですが、

私は、プラステックの補修にはプラリペアを愛用していますが、今回のPP(ポリプロピレン)は接着しませんと書かれていました。
今回の修理箇所をPP専用の接着剤で修理しても接着面積が少なく衝撃の加わる箇所なので、岩にアンダーカバーをヒットしただけで、再破損するだろうと予想できます。
ホットステープラを使ってポリプロピレン(PP)製の修理をします
ホットステープラを使って、破損したプラスティックを溶かして金属棒で固定する方法を使うことにしました。
PLASTIC WELDING GUN プラスティック 溶接 銃と書かれた製品を購入しました。
蓋のシールにはAC220Vと書かれていましたが、AC100Vでも問題なく動作しました。


電源コードの細さに不安を感じましたが、全く問題なし(50Wくらいみたい)。
溶接後の出っ張ったステープラを切るためのニッパ(黄色)が付属されていますが、ステープラのステンレスを切るには、切れ味が悪かったので今回は未使用です。

ステープラの形を考えて破損部分の修理をします。
今回の作業では、左から二番目二本と左から三番目二本を使用しました。

PP製アンダーカウルをステープラで修理

マスキングテープで割れた部分を両面から仮止めします。
この時、切断面がずれないようにした方が良いと思います。

まずは、サイドの細いところから固定しました。
曲がりの少ないステープラで慎重にPPを溶かしながら軽く押し付けていきます。
すみません、写真はありません。

不安定な形なので、クランプで机に固定して作業しました。

左右の両横から固定してから、マスキングテープを外して、平面側をジグザグのステープラで留めました。
固定の方法はヒビの形状を考えて、固定する力が最大になるように工夫することが必要のように思います。

裏側からもジグザグのステープラで固定する。
溶かしながら、押し付けるのですが、プラステックの厚みがあまりないので、厚みの中心くらいに置くような感じです。
結構強力に固定されました。
あとは、ステープラの飛び出た部分をニッパで短く切っておしまいです。
修理の後の凸凹はアンダーカウルであり、隠れる部分なので無視します。
これでしばらく様子を見ることにしました。
アンダーカウルに大きな石が直撃したら、たぶん、また、割れてしまうかもしれません。
2件のフィードバック