平成26年4月吉日??にSUZUKI GSX-S 1000F新車が納車された。 バイクショップから自宅まで、混雑する道路であったが約35Km程度の走行を行った。 最初の発進でエンストしてしまった。 恥ずかしいが、これは、クラッチの繋がる位置が結構手前になっていたからだと、少し走行しているうちにわかった。 クラッチやブレーキの操作は、グリップに指を残して操作する癖があるために、少し握ったらクラッチが切れるのが好みだ。 その方がシフト操作が素早くできることからだ。 ただし、レバーを離したときに完全にクラッチが繋がった位置になることが最低条件だけど。 まずは、体もバイクも慣らしから始めなければと思い、トラクションコントロールは一番介入の早いモードに。 エンジンを始動してみると、とても賑やかなサウンドで、もっと静かな排気音が好みだけど、そのうち慣れるかな。 バイクにまたがりシートに腰を下ろして足を延ばすと、身長168cmの短足な中年男では、結構つま先立ちになってしまった。 もう少し届く予定であったが、バイク自体は軽いので、これでも不自由はないけれどね。 どうしても、もう少し足をつけたいのであれば、ダウンキットでも取り付ければ良いかな。 ゆっくりと走行して、久しぶりのバイクに慣れなければと思い、まずは、エンジンの回転数を4,000rpm以下で走行してみる。 これでも、一般道を走行するには速すぎる加速が得られる。 ただ、ローギアが少しハイギアードな感じがあり、発進時に不用意にクラッチを繋ぐとエンストしてしまう。 この辺りも慣れれば問題ないけれど、リアのスプロケットを小径に変更して燃費を稼ぐセッティングをするのは高いローギアでは難しいかもしれない。 最初の乗り心地は、少しサスペンションが硬い感じがするが、これも新車なので、仕方がないか。 あとでリアのプリロードは自分で最弱にしてみた。 一般道をゆっくり走行してみると、ギアが6速で速度50Km/hあたりまで落としても大丈夫そうだ。 エンジンから発する音はほとんどが排気音と吸気音で、走行中にクラッチを切ってアクセルを戻すとカムチェーンの音やドライブチェーンの音はほとんどしない。 自分の運転で、ギアをシフトダウンするときに必ずブリッピングを行うのだけど、回転数を合わせるだけなので、エンジンの回転数にして4,000rpmくらいしか上げなくても「フォン、フォン」とうるさく感じる。 排気音はもう少し高回転のときに発した方がよく、低回転の場合は、静かな方が疲れは少ないように思うが、スズキさんどうでしょうか。 エンジンは、とても良い感じで、ハンドルに伝わる振動は少し感じるが、痺れるようなものではない。 |
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道路が少し空いてきたので、少しアクセルを大きめに開けて制限速度と4,000rpmの範囲内で加速をすると、クルマにはには真似のできない素早さで加速をする。 慣らし運転でも一切我慢しなければならないことはない。 ちなみに、取扱説明書には最初の1,000Kmを5,500rpm以下で慣らし運転を行ってくださいと記してある。 シフトチェンジも問題ないが、新車のせいか少し渋い感じがある。 車体の取り回しは、とても軽く、リッターバイクに乗っているような感覚はない。 ハンドルが高くて広いので余計にそのよう感じるのだろうなと思う。 ちょっとした、コーナーでも思いのままのライン取りが可能で、太いタイヤにもかかわらず、とてもスムーズに軽くコーナーを曲がることが可能だ。 リーンイン、リーンアウト、少し腰をインにずらせたりとポジションを変えながら、コーナーを曲がっても、ゆっくりとしたスピードでは何事もなく通過できる。 |
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翌日は、午後から少し曇り空だったけれど、雨の気配がないので、少し山の方へタイヤの皮むきに出かけた。 山の方では桜が少し散っていたけれど、十分に目を楽しませてくれた。 だけど、この桜を見るためにバイクをとめたのだが 少しバイクにも慣れてきたので、少しづつブレーキを強めにかけたり、アクセルの操作をすばやく開けたりして感触を確かめる。 コーナーでは、ハンドルの力の入れ具合や、ステップを踏んだ時の挙動や、太ももで倒しこむ感覚など、確かめながらライディングしてみた。 スズキのハンドリングは、とても自由度が高いのが特徴かなと思うのは自分だけ? また、コーナーでは、ブレーキを残しながら侵入したり、アクセルを開けながらワザと侵入してみたりしてみたが、スピードレンジが遅いので、GSX-S100Fは何事もなかったように駆け抜けるのであった。 これまでは、峠でのコーナーリングスピードはクルマの方が速いのかなと思っていたけれど、軽く走ってもGSX-S1000Fの方が互角か速いように感じた。 現在の自分のクルマはインプレッサだけど、タイヤはエコタイヤなので、ものすごく滑るのだけど、GSX-S1000Fのタイヤはものすごくグリップが高そうに思う。 馬力が結構あるので、トラクションコントロールが3の状態でもエンジンの回転数が4000rpm縛りでトラクションコントロールのランプが点灯する。 Goose250では、急な上りの峠ではアクセル全開だったけど、GSX-S1000Fでは軽々とスピードを上げていくのだ。 早く全開の走りを堪能したいのを我慢して慣らし運転を続けるのであった。 |
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そして、事件は起きた。峠の下り坂の途中の桜の花が咲く少し広めの路肩にバイクを止めた。 少し前に傾斜があるので、しっかりとサイドスタンドをかけ、倒れないのを確認して、ヘルメットを脱ごうとした瞬間に、GSX-S1000Fは前方に移動していくではないか。 やばいと思ってバイクが転がらないように手を差し伸べたが、さすがに倒れるリッターバイクは止められなかった。 悔やんでも仕方がないけれど、納車から2日目、走行距離80Km本当に新車ピカピカの車体に深い傷が多数。 そーと起こしてみると、左前のウインカーが木っ端微塵、エンジンのダイナモカバーに深い傷、アンダーカウルにも細かな傷が、バックミラーにも少し傷が入り、グラグラになった。 |
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こうなったら、バイクも桜も楽しむ余裕もなく、一刻も早く帰宅することにした。 まずは、修理の方法を考えなければと。 バイクショップに頼むことも考えたが、大きな出費が重なっているので、自分で修理することにした。 パーツは、ネットから注文を入れた。 小さな傷は見なかった事にて、クラッチレバーの先端が折れていたので、もう少し握りやすそうなレバーを購入することに。 ヘルメットホルダーも必要だ。 足つきを良くするために、ローダウンリンクロッドなるものまでポチッとしてしまったのであった。 最初の純正状態を保つ予定だったのに、どこかで、止めなければ!! 転倒が引き金になろうとは。 |
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まだ、慣らし運転も終わっていない状態だけど、絶対に倒さないで乗ろうと思っていたのに、もう、こんなに早く転がろうとは、夢にも思わなかった。 もっと、注意深く行動すべきと、後悔先に立たずとはよく言ったものだ。 まあ、これで、少し吹っ切れたので、大切にしながら楽しくライディングができるのかもしれないと、考えを良い方向に転換しようと思う。 |
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