みちのくひとり旅
本州・東北地方の中央を通って北上して、きれいな景色と温泉、そして、バイクの特権であるワインディングロードを気持ちよく走れれば良いなと出かけた旅です.
旅の相棒は、ホンダ CRF250 ラリーです.
荷物にテントと寝袋を入れて、フラリ バイク一人旅.
一月くらいじっくりと回る予定で出かけたが、結論から言うと、雨が続いて、寒さに負けて帰還してしまったのであった.
不完全燃焼だったが…..
上の地図は、ナビに記録されていたルートですが、一部うまく記録されていません.(全行程は3,900 km)
ルートの選択は、あまり誰も通らない田舎道を走っている. できれば、クルマがあまりいない信号の少ない道路を、気持ち良く走りたい.
要するに、行き当たりばったりの旅だ.
進むのも自由、止まるのも自由
大きく自由を妨げる敵は、天候だったが、地図上の
- 赤い線が晴れ
- 灰色が曇り
- 青が雨
でした.
あと、自由を妨げるものには、ガソリンスタンドとコンビニエンスストアにちょうど良いタイミングで出会うかどうかだった.
ガソリンが少なくなってくると、ルートを変更して街に向うことになる.
山道にはガソリンスタンドがないので、特に、オフロードバイクでツーリングする人たちにとって、当然、私もガス欠にドキドキしながら走るのであった.
天気を見ながら移動
旅のルートは前の晩に天気を見ながら決める方法にした.
晴れると思われるところを走りたいので、1日の移動距離は350kmを超えることも度々あったが、前半は予想通り雨には合わなかったのは良かった.
全国的に雨模様の時はテントから動かない作戦でした.(大間崎で2連泊)
本州最北端に到着後は、曇りと雨の日が数日続いて、この浅はかな計画に終止符を打つことにしました.
雨の日には、街中に宿をとったり、温泉宿でゆっくりと温泉でも入りながら休息モードにした方がよかった. と、あとから反省!
今回のツーリングで最初に行ったキャンプ場です.
本当は紹介するつもりはなかったのですが、あまりに気持ちの良いところだったので記しておきます.
高原にあってきれいに整備され、そして破格の料金.
天候は、少し曇りがちだったが、上越方面のきれいな夜景と早朝は、霧のかかった山々の影が目を楽しませてくれた.
家族連れの方々が多いキャンプ場なので、ソロバイクの私は浮いた存在でしたが…….
福島県 磐梯吾妻(ばんだいあずま)スカイラインは、タイトなヘアピンカーブで急な坂を登り、道路最高点 1,622 m を通ります.
山頂付近には、浄土平に有料駐車場があり、散策や登山が楽しめるようになっておりました.
圧巻は、元火山の火口のようなところを走る道路で、有毒ガスが普通に発生しているので、停車禁止になっていました.(高台で監視員が常駐していました)
クルマの人は、窓も閉めるように書かれていましたが、バイクの私は毒ガスを吸いながらの走行です.
たしかに、強い硫黄の匂いを感じました.
磐梯吾妻スカイラインはお気に入りになったので、時間や日を変えて、合計3回も通ってしまいました.
そのおかげで、青空の写真が撮れたのだが.
福島県の火口の跡である浄土平と道路最高地点1,622mを通る磐梯山を眺め、火山に圧倒されるワインディングの多い快適な道路です.
蔵王エコーライン(無料)を通って、蔵王ハイライン(有料)に入って蔵王山頂レストハウスに向かいます.
山頂付近は、宮城県と山形県の県境になります.
駐車場から歩いて、数分で蔵王の御釜に会うことができます.
火口湖である御釜の緑色の水と、険しい山肌と、遠くの山々など見るべき部分がたくさんあって、個人的に好きな場所です.
蔵王の御釜は五色沼ともいわれ、火口湖の水の色が変化することを指しているのだろうと思いました.
蔵王神社まで往復したり、もちろん刈田神社にも数回行ってお釜の周囲を随分と歩いてしまいました.
テント泊は
蔵王坊平国設野営場は、蔵王エコーラインの山形県側の中腹側にあって、利用料金の安いキャンプ場です.
早朝に起きて、蔵王から太平洋からの朝日を見たりするのに利用しました.
日の出の早朝の景色は、昼とは違う景色だった.
ただ、街から離れているので、食料等の確保は予め行なった方が良いでしょう.
山形県と宮城県の県境にある蔵王の御釜に行くには、蔵王エコーラインとハイラインを通って行くことになる.
八幡平(はちまんたい)からの眺めはとても素敵でした.
しかし、写真にするとうまく写りません.
ここは、動画でパーンさせるか、実際に行って見るしかありません.
近くには、温泉もたくさんあって、本当に良いところでした.
アスピーテとは、
楯状火山の意味でハワイ島に見られる粘度の低い玄武岩質の低く平な火山のこと.
楯状は、楯を寝かせたように平らな火山を指しています.
八幡平アスピーテラインは、標高は1500m程度ですが見晴らしの良い快適なワインディングロードが特徴です.
八幡平アスピーテラインを降りてガソリン補給に行く途中にリヤタイヤのパンクです.
チューブにパンク予防剤をいれていたので、空気を入れてキャンプ場まで移動してパンク修理をしました.
めんどくせぇ!
パンク修理の道具は常備していたので、意外と簡単に治ったことが、なぜか嬉しかった.
酸ヶ湯温泉の千人風呂に入りたい旅人は、酸ヶ湯キャンプ場を利用するのが良いでしょう.
キャンプ場の利用料金は少し高めですが、日帰り湯の割引券がもらえるので、少しお得です.
混浴の大きな湯船にゆったりと体を預けて目を閉じると、そこは極楽だった.
大間崎岬は本州最北端の地です.
また、北海道行きのフェリー乗り場があります.
大間崎には無料の駐車場に併設のキャンプ場がありました.
無料なのに、きれいな芝生、24時間利用可能な炊事場までありました.
ただし、テントサイトでは火器類を使用するのは NG だそうです.
焚き火は当然できませんので注意が必要です.
火を使った調理は、必ず炊事場でしましょう.
水道はもちろん、ガスレンジも有料ですが使えます.
炊事場には、テーブル椅子まであるので、不自由はしないでしょう.
でも、テントの前に見えるお食事処があるので、私は迷わずビールとマグロで一杯やってしまいました.
冷凍されていないマグロを初めていただきました.
恐山菩提寺の入場は 500円 ですが、入浴料込みなので、安いと思います.
宇曽利山湖が火山の過去の火口で、恐山菩提寺があるところは、もろ、火山です.
地中から硫黄の蒸気が噴き出ていたりして、面白いと思いました.
お風呂は、男湯、女湯、混浴と3か所あるそうです.
面倒なので、私は男湯に入りました.
お風呂はこじんまりとした湯船ですが、硫黄分の強いお湯は、体を温めます.
洗い場はないので、お湯に浸かるだけですが、
朝風呂は気持ちいい!
恐山菩提寺の営業時間は、朝6時からなので、人の少ない早朝に行くのが良いかもしれませんね.
でも、一番湯は、水を入れて湯加減を調整しないと熱いそうです.
青森県下北半島にある恐山菩提寺は火口湖 宇曽利山湖のそばにある.火山活動が感じられたり硫黄成分の濃い温泉が魅力の寺です.
緑色凝灰岩が作る景色は、圧巻の一言でした.
仏ヶ浦にある、巨石群は面白い形に自然に造形され、海のエメラルドグリーンとの対比が美しいと感じました.
今回は、国道228号の仏ヶ浦遊歩道駐車場から徒歩で15 分くらい降りて仏ヶ浦の海岸まで行きました.
戻りは20分くらい登らなければなりませんが、その価値はあると思います.
仏ヶ浦の数キロにもおよぶ巨石や岩壁が見たい場合は、遊覧船が佐井港からでていますので、利用するのも良いと思います.
天候が良ければ、遊覧船にも乗ってみたかったのですが、あいにくの曇り空だったので、次回の楽しみにしようと思いました.
下北半島に行ったなら、是非立ち寄って欲しいなと思いました.
青森県下北半島の西側にある仏ヶ浦の凝灰岩の作る風景は、変化に富んだ自然の彫刻と、エメラルドグリーンの美しい海は、おすすめです.
大間崎で雨でテントで連泊し、次に夏泊でテント泊してから南下して八甲田山の横を通ると、山には白いものが写っていました.
やけに寒いなと感じていて、バイク旅で、これ以上の寒さは、私には無理だと感じていました.
八甲田山や十和田湖を過ぎて南下すれば晴れの予報だったので、ひたすら南下する.
奥入瀬あたりでは、小雨で路面は滑ります.
大きな岩の裂け目を川が流れている様子は不思議な感じでした.
晴れていればゆっくりと見て回るのですが、今回は通り過ぎます.
数日前に使った、後生掛キャンプ場で、連泊して雨をやり過ごし、今後の天候をみながら、旅を続けるのか撤退するのかを判断します.
すぐ近くの、後生掛温泉で湯治です.
結構、硫黄分が高いので、湯あたりで体がだるくなってしまいました.(笑)
後生掛キャンプ場 2日目の朝、土砂降りの中、テントを畳んで、撤退を決定しました.
北陸まで帰る方法は、
- 下道でひたすら帰る(途中一泊はしたい)
- 高速道路を併用して一気に帰る 720km
- 秋田港から敦賀港までフェリーで敦賀から自走する
天候を見ると、比較的穏やかな天気は1日で、その後は、しばらく荒れた天候になるらしい.
結果、2を選択する
250 cc オフロードバイクで 720 km を1日で走破して帰宅しました.
勇気ある撤退です.
東北の旅はいいですね
東北地方を旅するならば、やはり、温泉旅が良いと思いました.
バイクで行くならば、大型ロードバイクで行きたいですね.
きれいな景色と快適なワインディングロード
美味しいお米
下北半島の大間のマグロとウニもいいですね.
今回は貧乏旅だったので、次回はリッチに温泉宿ツーリングでもしたいですね。
日本酒も欲しいし…………
CRF250Rally の情報
燃費 35 – 40 km/L
山あり谷ありの信号のない一般道をトコトコ走ると、リッターあたり 40km/L 以上を2回くらい記録しました.
ゆっくり走ればもう少し伸びるかもしれませんが、気持ちよく走った結果です.
タイヤ
IRC井上ゴム TRAIL WINNER GP-110 フロント 3.00S21 4PR チューブタイプ(WT) 101705
IRC井上ゴム TRAIL WINNER GP-110 リア 120/80-18 M/C 62S チューブタイプ(WT) 102673
新品に交換して東北へ出発しました.
比較的快適にオンロード走行ができるし、ちょっとしたオフロードも難なく走行できます.
ただ、濡れたオフロードには弱いので注意が必要です.
舗装のワインディングロードで深くバンクさせても、意外とグリップするので、キャラメルのブロックパターンよりも安心してバンクさせることができました.